こんなん観ました 出来る限り悪いことは取り上げたく無いのに
      観て見ぬ振りが出来ないネタばれ有るかも映画情報
                          2010年1月2月の映画紹介
2010年版1月2月
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他サイトさんの映画批評とは違い、あくまでも『映画の紹介』っと言う観点でお楽しみください


温度説明の目安
観なきゃ良かったような気がする、極寒『しばれる映画』=-10℃〜0℃
観なくても良いような気がする、寒さハツラツ『おこたつ映画』=1℃〜10℃
観て良かった気がする、日向は暖か『縁側映画』=11℃〜20℃
観なきゃ損な気がする、汗ばむ心『砂浜映画』=21℃〜35℃
観たら得する気がする、極暑『あついぞ熊谷映画』=36℃〜45℃
 米映画  アバター
  

   見ろ!見るんだじょぉ
  全世界が絶賛した基本的に3Dな映画
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
ジェイク・サリー:サム・ワーシントン グレイス・オーガスティン博士:シガニー・ウィーバー
マイルズ・クオリッチ:スティーブン・ラング トゥルーディ・チャコン:ミシェル・ロドリゲス
パーカー・セルフリッジ:ジョバンニ・リビシ ノーム・スペルマン:ジョエル・デビッド・ムーア
ネイティリ:ゾーイ・サルダナ モアト:CCH・パウンダー
エイトゥカン:ウェス・スチュディ ツーテイ:ラズ・アロンソジェイク・サリー
…時は西暦2154年…人類はアルファ・ケンタウリ系惑星ポリフェマス最大の衛星パンドラで希少鉱物の採掘基地を開いていた…パンドラは、地球の熱帯雨林を思わせる密林に深く覆われた美しい未開の星であり、ジャングルには獰猛な野生動物たちとナヴィという人間型の種族が暮らしている…彼らが主に生活する森の奥には、地球のエネルギー問題を解決する鍵となる希少鉱物アンオブタニウムの鉱床があり、人間との間で小競り合いが発生していた…人間はパンドラの大気で呼吸できないため、屋外での活動にはエグゾパックというマスクを着用する必要があった…また、原住民であるナヴィと意思を疎通し交渉するために人間とナヴィの遺伝子を組み合わせ作りあげた肉体アバターが用いられた…当初はこのアバターを使ってナヴィの人々に英語を教えたり、人間の文化などを伝えるプロジェクトもあったようだが映画開始の時点ではそのプロジェクトは頓挫しているようである…主人公ジェイク・サリーは、急死した双子の兄トミーの代役として急遽パンドラに派遣され、アバターの操縦者を務めることになった…元海兵隊員の彼は地球での戦闘で下半身不随になっており、パンドラでの任務の報酬で足の治療を受けるつもりだった…しかし、パンドラではアバターのボディを借りている間だけ、再び歩ける体を取り戻す事に気づく…ジェイクは採掘基地の傭兵隊長と出会い、同じ軍関係者の誼もありナヴィを偵察する密命を引き受ける…ある日、アバターとしてフィールドワークに参加していたジェイクは仲間とはぐれ遭難し、ナヴィの女性ネイティリに助けられる…彼女は若くて美しく、そして勇敢な戦士であった…部族の長老はジェイクの元戦士という経歴に興味を示し、ジェイクの教育と訓練をネイティリに命じた…それは当初、ジェイクにとっても偵察に好都合だった…しかし、ナヴィと共に暮らし、パンドラの自然の神秘を知り、ナヴィに受け入れられてゆくにつれ、ジェイクはパンドラにおける人間の振る舞いの正当性について疑問を持つようになっていく…一方、人間側は採掘の障害となるナヴィの存在に苛立ちを強め、平和的な解決を模索するジェイクをよそに人間とナヴィの対立は避けがたい武力衝突へ発展していく…とうとう人間側はアンオブタニウムを奪取するため総攻撃を遂行…ナヴィたちは絶望の底へと落とされるが、この作戦により真の勇者が『よみがえる』…
…『タイタニック』から12年ぶりのジェームズ・キャメロン監督アドベンチャー大作。最新の映像技術を駆使し、まるでその場に立っているような感覚を作り出した3D映像な作品。もちろん当時2D版も上映されていたが、やはり観客の興味は最新3Dだっただろう。2009年は『3D元年』などとも言われ、劇場で観る映画どころか家庭用テレビにおいても『一般的』になってしまった。(2011,4,25)
ある衛星にやって来た人類と、その星にもともと住む者たちによる激しい戦闘を、迫力の最新3D映像で魅せる。出演者は『ターミネーター4』のサム・ワーシントンほか、キャメロン監督とは『エイリアン2』以来久々にタッグを組むことになるシガーニー・ウィーヴァーら実力派が顔をそろえる。構想14年、製作に4年をかけたキャメロン監督による壮大な物語と斬新な映像美に酔いしれることができる作品。3Dで酔う人は別で…
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 米映画  狼の死刑宣告
  
  復讐系痛そうな映画
監督:ジェームズ・ワン 脚本:イアン・マッケンジー・ジェファーズ
原作:ブライアン・ガーフィールド
ケヴィン・ベーコン:ニック・ヒューム ケリー・プレストン:ヘレン・ヒューム
ジョン・グッドマン:ボーンズ・ダーリー ジョーダン・ギャレット:ルーカス・ヒューム
スチュアート・ラファティ:ブレンダン・ヒューム ギャレット・ヘドランド:ビリー・ダーリー
マット・オリアリー:ジョー・ダーリー
…投資会社に勤めるニック・ヒューム(ケビン・ベーコン)は、家族4人のごく普通な男だった…有望なアイスホッケー選手の長男ブレンダン(スチュアート・ラファティ)、兄に対して複雑な思いを抱え、素直になれない次男のルーカス(ジョーダン・ギャレット)、家族を愛する妻ヘレン(ケリー・プレストン)に囲まれて、幸せな日々を送っていた…だが、その幸せは突然終わりを告げる…ある夜、ブレンダンが出場する試合の応援に行った帰り、立ち寄ったガソリンスタンドでギャングたちの襲撃に遭遇…無残にもブレンダンが殺されてしまう…すぐに犯人の少年が捕まるが、殺害動機はギャングに加入するための単なる儀式に過ぎなかった…それを知ったニックは、心の傷の癒えぬまま裁判に臨むが、納得の行く刑を与えられないことを知り失望し法廷で裁くことを諦める…怒りと悔しさを抱えたニックは、ギャングを発見して尾行し相手の隙を突いて、自らの手で復讐を遂げる…だが、その相手はギャングのボス(ギャレット・ヘドランド)のたった1人の弟だった…これがきっかけで、復習の連鎖に突入する…愛する家族を巻き込んでニックとギャングの戦争が開始される……
…大ヒット作「ソウ」シリーズのジェームズ・ワン監督が手掛けたバイオレンスアクション。ギャングによって息子を無残に殺された男が、法で裁けぬ相手に対して自らの手で復讐を挑んでいく。とにかく、自分たちがやってることの悪行を正当化する街のクズ共が憎らしくて、怖くて、それに立ち向かうケヴィンがカッコいい。観てる側からすると、そこまで『できるか?』っと疑問に思いながら主人公を見守るわけだが、じゃあ『実際に彼と同じ状況』に自分が立たされた時、どうだろうか、どんな気持ちになるだろうか、おそらく『できない自分』の代わりにケヴィンがスクリーンで魅せる復習劇は共感を呼ば無い訳が無い。そう、復習は人間にとって『誰もが胸に秘める一時的な欲求』を満たす行為なのだ。死んだ者は生き返らない。だからと言って、この世に不要なダニのような『モノ』達が更なる『わがまま』を繰り返して、将来有望な青年が殺されて良いものか…
主演は「フロスト×ニクソン」のケビン・ベーコン。原作はチャールズ・ブロンソン主演作「狼よさらば」のブライアン・ガーフィールド。
是非とも一度は観ていただきたい、が、観終わった後は『かなり、やり場の無い気持ち』になります。たぶん。
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 米映画  フォース・カインド
  
  ぬぉぉおおおおそ〜ゆ〜映画だったのかい…映画
監督・脚本:オラントゥンデ・オスサンミ
ミラ・ジョヴォヴィッチ:アビゲイル・タイラー博士 ウィル・パットン:オーガスト保安官
イライアス・コティーズ:エイブル・キャンポス博士 ハキーム・ケイ・カジーム:アウォロワ
コーリイ・ジョンソン:トミー エンゾ・シレンティ:スコット ミア・マッケンナ・ブルース:アシュリー
ラファエル・コールマン:ロニー ジュリアン・ヴェルゴフ:ウィル ダフネ・ヴェルゴフ:デリーザ
サラ・ホートン:ジェシカ アリーシャ・シートン:シンディ タイン・ラファエリ:サラ
エリック・ローレン:ライアン保安官補
…60年代以降FBIによる訪問が2000回を超えるというアラスカ州北部の町ノーム…2000年10月、ノーム在住の心理学者アビゲイル・タイラー博士のもとに、不眠症を訴える住民が次々に訪れる…不審に思ったタイラー博士は、催眠療法で彼らが眠れない理由を解明しようと試みる…博士は不眠を訴える患者たちが共通の夢らしきものを見ていると気づき、さらに催眠療法を試した患者たちが異常行動を見せるようになっていく…治療の過程を捕らえたカメラには、これまで誰も目にしたことのない現象が記録されていた…
…行方不明者が多発するアラスカ州ノームを舞台に、原因不明の現象の究明に迫る衝撃的な実録スリラー。2000年に起こった凄惨な出来事の渦中にいた心理学者が録画した記録映像の一部を本編に用い、『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチがナビゲーターと、心理学者を演じる再現映像で世にも恐ろしい異変を描く。犠牲となった人たちの混乱と悲痛な叫び声、さらには現実のものとは思えないショック映像に息をのむ。が、最初は『実録』とか『ドキュメント』などの興味から作品に入り込んでいくが『あるシーン』から、余りにも信じがたい展開に観ている側には『作り物』っと言う意識が発生するはずだ。そうなってくると『次は、どんな事で驚かせてくれんのだろうか』みたいな期待感が湧いてくるわけだが、どうにも嘘くさい感じになってしまう。結局のところ、観ている間は何となく持続できる面白さも、終わってみれば『何だ、そ〜ゆ〜のか』っとなってしまう作品。ま〜そもそも、ジョヴォヴィッチが出てるから『ちょっと観てみるか』的な感じだったし…それでも、ただビックリさせるだけのホラー映画とかより2000倍は面白い。はずだ。
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 日本映画  彼岸島
  
  ま、またしてもそ〜ゆ〜……映画
監督:キム・テギュン 脚本:大石哲也 原作:松本光司
石黒英雄 :明 渡辺大:篤 水川あさみ:冷 山本耕史:雅
弓削智久:ケンちゃん 瀧本美織:ユキ 森脇史登:ポン
足立理:西山 半田昌也:加藤 大村彩子:涼子
…地方の学校に通う高校生の石黒英雄は、長い間、行方不明になっていた兄の渡辺大が、彼岸島と呼ばれる孤島に生存していることを知る…兄を探し出すため、英雄は謎の美女、水川あさみが操縦する船に乗り込み、仲間たちと共に彼岸島へ向かう…同行するのは、兄貴分的存在の弓削智久、心優しい森脇史登、頭脳明晰な足立理、ムードメーカーの半田昌也、そして英雄が密かに想いを寄せている瀧本美織…一行は島に上陸するが、そこは吸血鬼と化した住人たちに支配されていた…逃げ道を絶たれた英雄たちに吸血鬼が次々と襲いかかる…島を支配する謎の男山本耕史とは何者なのか…絶体絶命の極限下、果たして英雄たちは渡辺大を見つけ出し、彼岸島から脱出することができるのか……
…松本光司原作の同名コミックを「百万長者の初恋」のキム・テギュン監督が映画化したアクション・ホラー。絶海の孤島に辿り着いた高校生たちと吸血鬼の壮絶なバトルを描くのだが、吸血鬼が怖いわけではなく、山本耕史演じる雅が『何ナノその強さ』っと驚きながらも『ふてゅ〜の人間渡辺大』が恐ろしく強い。さらには『反則だよコイツ』ってな『犬』も登場するラストは、も〜何の作品を観ているのかさえ忘れ去ってしまうほど…突っ込みどころは満載だが、それでも全体的には『何とかまとめた』映画でしょう。出演は「携帯彼氏」の石黒英雄、「風が強く吹いている」の渡辺大、「カメレオン」の水川あさみ、「ザ・マジックアワー」の山本耕史など。今回は標語で…観るのなら、期待は小さく画面は、でかく…
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 米映画  かいじゅうたちの
       いるところ
  
  それって何処だったんだろう映画
監督・脚本:スパイク・ジョーンズ 脚本:デイブ・エッガース
原作:モーリス・センダック
マックス・レコーズ:マックス キャサリン・キーナー:ママ
マーク・ラファロ:ママの恋人 ローレン・アンブローズ:KW
クリス・クーパー:Douglas ジェームズ・ガンドルフィーニ:キャロル
キャサリン・オハラ:Judith フォレスト・ウィテカー:Ira
ポール・ダノ:Alexander マイケル・ベリーJr:The Bull
…8歳の少年・マックス(マックス・レコーズ)は、自分の友達ばかりを大切にする姉・クレアからのけ者にされていた…ママ(キャサリン・キーナー)は、マックスを"世界の王様"と呼んでくれたパパと離婚してから、働きながら2人の子供を育てていたが、恋人(マーク・ラファロ)が家に訪ねてくると、マックスが話しかけても上の空になってしまう…自分の居場所が無くなっていく様な気持ちのマックスは、学校の授業で太陽もいつかは消えるという話を聞く…そんなある晩、ママが恋人を呼んで夕食の支度をしていると、マックスはオオカミの着ぐるみを着てママに反抗する…そしてテーブルの上で暴れ出すと、ママの怒りは頂点に達し、夕食抜きを宣告…マックスはママに噛みつき、泣きながら家を飛び出す…見知らぬ浜辺にたどり着いたマックスは、目の前にあったボートで海に漕ぎ出し、不思議な島にたどり着く…マックスが島の奥に入っていくと、体の大きなかいじゅうたちが居て、そのなかでリーダー格らしきキャロル(ジェームズ・ガンドルフィーニ)は怒りにまかせて、自分たちの小屋を叩き壊していた…仲間のひとりKW(ローレン・アンブローズ)が新しい友達を作って出て行ってしまったことに腹を立てているらしいのだが、マックスはお構いなしにかいじゅうたちの輪に入っていき、キャロルと一緒に小屋を壊し始める…突然の子供の出現にかいじゅうたちは驚くが、キャロルは助っ人の登場に目を細める…しかし、ほかのかいじゅうたちは、マックスをKWの新しい友達ではないかと疑い、食べようとする…マックスは食べられないために、自分には力があり、前にいたところで20年間王様をやっていたと嘘をつく…キャロルは王様の力があれば、仲間が再びひとつになれると考える…すると王様の威力が現われたかのように、KWが現われる…KWは実は忘れ物を取りに来ただけだったが、キャロルはマックスを王様と認め、かいじゅうの王様になったマックスはかいじゅうたちに、"かいじゅうおどり"を命ずる…そして、王様とかいじゅうたちの『平和な日々』が始まる…しかし、それは今までと同じマックスの試練の場所と化していく…
…モーリス・センダックの同題絵本を実写映画化。家族との諍いから家を飛び出した8歳の少年と、かいじゅうたちの触れ合いを描くファンタジー。かいじゅうなんだから、やっぱり怖くなくちゃいけない。でも、登場してすぐに『怖くないかいじゅう』が沢山居る島に辿り着いた主人公が『やっぱり怖いかいじゅう』に食べられないように嘘をつくわけです。王様と認められてからは『怖くないかいじゅう』と楽しい日々を送りますが『やっぱり怖いかいじゅう』たちに変貌したりします。それは、かいじゅうじゃなくて『人間』なんです…監督は、「マルコヴィッチの穴」のスパイク・ジョーンズ。出演は、「The Brothers Bloom」のマックス・レコーズ、「カポーティ」のキャサリン・キーナー。じゃ今回も標語をひとつ…かいじゅうと、近所のお馬鹿と、どちらがいい?…あしからず
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 米映画  サロゲート
  
  便利と楽は同じじゃないような気がしてきました映画
監督:ジョナサン・モストウ 脚本:ジョン・ブランカトー&マイケル・フェリス
原作:ロバート・ヴェンディティ&ブレット・ウェルデル
ブルース・ウィリス:トム・グリアー ラダ・ミッチェル:ジェニファー・ピータース
ロザムンド・パイク:マギー・グリアー ボリス・コドジョー アンディ・ストーン
ジェームズ・フランシス・ギンティ:キャンター ジェームズ・クロムウェル:キャンター博士
ヴィング・レイムズ:予言者 ジャック・ノーズワージー:ストリックランド
デヴィン・ラトレイ:ボビー
…テクノロジーの進化により、人間は全ての行動を、身代わりロボット『サロゲート』の遠隔操作で行うようになった未来…人間はスティム・チェアーと呼ばれる装置に座り、意志を送信することで自分とリンクしたサロゲートを、自宅から遠隔操作することで生活していた…その上、自分自身には一切の危険が及ばないという完全な安全も保証…凶悪事件も絶えて久しく、人類が長年望んでいた『理想の世界』となったのだ…人々は虚栄心を満たすために、自身のサロゲートに整形手術を行って、自分の思い通りの見た目を与えることまで行なっていた…だがある時、このサロゲート社会で誰もが予想できなかった事件が発生する…サロゲート2人が殺害され、それを自宅から遠隔操作していた人間が一緒に殺されるというものだった…サロゲートの普及以降、殺人事件は初めてのこと…社会全体を襲う可能性を持つ危機に、FBI捜査官のグリアー(ブルース・ウィリス)とピータース(ラダ・ミッチェル)がコンビを組んで捜査に当たる…だが、実際に捜査に当たるのは2人のサロゲート…捜査の過程で、2人はサロゲートの生みの親であるマサチューセッツ工科大学の天才、キャンター博士(ジェームズ・クロムウェル)、そしてテクノロジーに依存した社会に不快感を示す市民グループのリーダーである『予言者』っと言われる人物(ヴィング・レイムス)と出会う…さらに、捜査の過程でサロゲートを失うブルース・ウィリスは、自分自身の体で行動することによって、人間として再びこの世界を知ることになる…そこで彼が見たものは、完全にテクノロジーとロボットだけのものとなった世界…彼は、自分の中に芽生えていた、中毒のようにサロゲートを利用し続ける妻マギー(ロザムンド・パイク)との精神的な断絶について向き合うことになる…次々に姿を現す『平和の後ろに潜む悪魔』は思いもよらぬ場所へ彼を『導く』…
…「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィリス主演で贈るSFサスペンスである。人間がロボット『サロゲート』に生活の全てを代行させるようになり、完全な安全が保証された未来社会。今や全世界がその中に有り『もしもの事』が起これば、人類存続すら危ぶまれる世界でも、誰一人として危険を感じることなくサロゲートに依存し、安心しきって生活している。そこでサロゲート史上初めて発生した殺人事件に、FBI捜査官が挑む姿を通じて、テクノロジーと人間の関係を問うわけです。ところが、誰かに問われても、ほとんどの人間は『なに言ってんだか』ぐらいにしか思わないでしょう。そして、いざ巨大な津波が押し寄せて全てが飲み込まれ放射能がブチまかれると『どうしてくれるんだ』とか『誰のせいだ』とかヌカス。世間に流されていた自分を棚に上げてギャーギャー喚く人々を見ていると、ホント、亡くなられた方々に合わせる顔がありません…因みに監督は「ターミネーター3」のジョナサン・モストウだったり。
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 米映画  Dr.パルナサスの鏡
  
  これは特別でしょ映画
監督・脚本:テリー・ギリアム 脚本:チャールズ・マッケオン
ヒース・レジャー:トニー クリストファー・プラマー:Drパルナサス
ジョニー・デップ:鏡の中のトニー1
ジュード・ロウ:鏡の中のトニー2
コリン・ファレル:鏡の中のトニー3
リリー・コール:ヴァレンティナ
アンドリュー・ガーフィールド:アントン
ヴァーン・トロイヤー:パーシー
トム・ウェイツ:Mrニック
…2007年のロンドン…旅芸人の一座が、今にも壊れそうで巨大な馬車に乗って現れる…座長は年齢1000歳以上といわれるパルナサス博士(クリストファー・プラマー)…出し物は、人の心の中の欲望を具現化する『イマジナリウム』と呼ばれる鏡…博士に導かれて鏡を通り抜けた観客は、自分の願望を反映した幻想世界を体験できるのだ…だが、怪しげな出し物に興味を持つ客は少なく、そして、博士は何かに怯えていた…実は、かつて偉大な僧侶だった博士…悪魔のMrニック(トム・ウェイツ)にそそのかされて、1人の女性に恋をしたことからすべてが始まった…不死と若さを手に入れる代わりに、生まれた娘が16歳になった時、彼に差し出す約束をしてしまったのだ…そうとは知らない博士の娘ヴァレンティナ(リリー・コール)…ある日彼女は、殺されそうになっていた青年トニー(ヒース・レジャー)を助ける…記憶喪失の彼は一座に加わると、巧みな話術で女性客を惹きつけ、ヴァレンティナも彼に心奪われていく…そして、いよいよヴァレンティナが16歳になる3日前…Mrニックが現れ『賭けに勝てば娘を渡さなくてもいい』っと博士に告げる…その賭けとは、鏡の世界に入り込んだ客に『悪魔の欲望の道』と『節度ある博士の道』を選択させて、先に5人を獲得した方が勝ちというものだった…事情を知ったトニーは、次々と女性客を鏡の中へ誘導していく…そんな中、記憶を取り戻し、自分を殺そうとした男たちの姿に気付いたトニーは鏡の中へ逃げ込む…最初に鏡の中で客の願望を形にしたトニー(ジョニー・デップ)は、次々と客を博士の選択へ導く…しかし、残り1人になったとき、トニー自身の願望を反映したトニー(ジュード・ロウ)が誘導に失敗…追っ手と悪魔に迫られ、一緒に鏡の中へと逃げ込むトニーとヴァレンティナ…すると、ヴァレンティナの願望を反映したトニー(コリン・ファレル)が彼の真の姿を映し出す…期限まであとわずか、博士とヴァレンティナの運命は…
…言わずと知れた『バットマン』を題材にしたシリーズ『ダークナイト』で、恐ろしくも憎たらしい『ジョーカー』を演じ、アカデミー助演男優賞を受賞したヒース・レジャーの遺作。この作品の撮影中に急逝した彼の穴を、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルらが埋めることで完成を見たファンタジー作品なのだが、鏡の中に入る度にヒースと『代わり』の出演者が入れ替わる流れは『面白い』っと同時に、彼の最後の作品を完成させるため協力した面々(イケ面々)のレベルからして、ヒースの人脈の厚み、更にはスクリーンには現れない彼の偉大さが、うかがい知れる作品なんだろう…さて、作品についてちょっと申し上げておきたいことが、『理解に苦しむ』可能性が高く『マニアック』っと言うべきか、私には『不可解』な映画でしかない。ところが、鏡の中と現実世界をごちゃ混ぜにして描く今作品は、観ている者が『解る』、『解らない』の領域を超え、まさしく『エンターテイメント』の上位的魅せ方を感じる。実際、ピカソと言う有名な方の作品は、ある一部の人間に絶賛されており、高い評価は世界的規模だが私には『子供の落書き以下』っな訳で…監督は「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアム(何だそれ)。豪華キャストを迎えて、ギリアム独特の映像世界がスクリーンに展開しているが、それよりもヒースを観てやって。とにかくヒースを観てやって。ご冥福を…
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 米映画  ラブリーボーン
  
  ラストはすっきり…なのでしょうか?映画
監督・脚本:ピーター・ジャクソン 脚本:フラン・ウォルシュ&フィリッパ・ボウエン
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ 原作 アリス・シーボルド
シアーシャ・ローナン:スージー マーク・ウォールバーグ:ジャック
レイチェル・ワイズ:アビゲイル スーザン・サランドン:リン
スタンリー・トゥッチ:ジョージ
…スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)は父ジャック(マーク・ウォールバーグ)、母アビゲイル(レイチェル・ワイズ)、祖母リン(スーザン・サランドン)そして妹といった暖かい家族に囲まれ、幸せに暮らしていた…学校では恋もする、ごく普通の14歳の少女…だが1973年12月6日、不幸にも無慈悲な殺人者の手によって殺されてしまう…亡くなったスージーは天国で温かく迎えられ、穏やかな日々を送るが、彼女の気持ちは落ち着かなかった…彼女を殺した犯人がまだ見つかっていなかったのだ…彼女はなんとかして残された家族とコンタクトを取ろうとするが、それは容易なことではなかった…やがて、殺人事件は顔見知りの犯行だったことが判明…家族にも危機が迫る…家族を救うために自分にも何か出来るはずだと必死に行動するスージー…果たして、苦悩する家族にスージーの想いは届くのか…
…「ロード・オブ・ザ・リング」三部作のピーター・ジャクソン監督が、家族愛を描いたファンタジー小説を映画化。主演は13歳にしてアカデミー助演女優賞にノミネートされた「つぐない」のシアーシャ・ローナン。「ハプニング」や「マックスペイン」のマーク・ウォールバーグと「ナイロビの蜂」でオスカーを獲得したレイチェル・ワイズが脇を固める。さて、どんな作品かと言うと、幸せな生活の中に「ウザいおばあちゃん」も居て、ごく普通の人生を歩む少女が「近所のおっさん」に殺されます。視聴者は、誰が犯人か解っている上で『どの様に捕まるのか』期待します。ところが、登場人物たちが犯人を特定していく過程や、彼女の家族を思う気持ちや、死んでしまったことにより『直接』伝えられない様を観せて行きます。それと同時に『あの世』の主人公が『次のステップ』に進む様子や『不思議な穴』っとか、他の作品とはちょっと違った感じで進められる物語は『意外な形』で終わりましたね。すっきりって言うのか何と言うのか…とにかく、スタンリー・トゥッチがすばらしく不気味で、怖くて、凄い。温度は低めでも是非観てください。何か違った感覚の作品です。
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 日本映画  ゴールデンスランパー
  
  昔から、大義のために『民』は…映画
監督・脚本:中村義洋 脚本 林民夫 鈴木謙一
原作:伊坂幸太郎
堺雅人:青柳雅春 竹内結子:樋口晴子 吉岡秀隆:森田森吾 劇団ひとり:小野一夫
香川照之:佐々木一太郎 柄本明:保土ヶ谷康志 濱田岳:黒いパーカーの男
渋川清彦:岩崎英二郎 ベンガル:花火職人 大森南朋:樋口伸幸
貫地谷しほり:凛香 相武紗季:井ノ原小梅 伊東四朗:青柳平一
永島敏行 石丸謙二郎 ソニン でんでん 滝藤賢一
木下隆行 木内みどり 竜雷太
…杜の都・仙台…野党初となる金田首相の凱旋パレード中、突如ラジコンヘリ爆弾が首相に直撃…衆目の中、首相暗殺事件が起きる…その頃、宅配便ドライバーの青柳雅春(堺雅人)は、大学の旧友である森田森吾(吉岡秀隆)と数年来の再会を果たしていた…だが、どこか様子のおかしい森田は「お前は首相暗殺犯に仕立てられる」と鬼気迫る調子で青柳に訴える…その言葉通り、爆発を待っていたかのように警官が現れ、青柳と森田が乗る車に向かって拳銃を構える…自分が旧友にしてしまった過ちを『今ならまだ償える』っと思った森田は青柳を逃がし、予め爆弾がセットされ、シナリオ通りで有れば青柳が死亡するはずだった車内で息絶える…意味がわからないままひた走り、青柳は逃亡者となって彷徨う……世間では、青柳が暗殺現場にいたことを証言する目撃者や、ラジコン店に青柳が居る証拠映像などが次々現れ、青柳は身に覚えのない証拠とともに見えない力によって無実の暗殺犯に仕立てられていく…警備網が仙台一帯に敷かれる中、青柳は元恋人の樋口晴子(竹内結子)や大学の後輩カズこと小野一夫(劇団ひとり)など、信頼ある仲間たちによって窮地から救い出される…しかし、警察庁警備局総合情報課課長補佐の佐々木一太郎(香川照之)らに追い詰められた青柳は、遂に投降の時を迎える…
…伊坂幸太郎の同名小説を「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」に続き、中村義洋監督が映画化。首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の逃避行を描くのだが、その『仕掛けの一つ一つ』がリアリティが有る様で無い様で、なかなか面白い作りです。指名手配中の通り魔や、仮病で入院中の怪しいおっさん、何とも粋な花火職人親子も登場すれば、息子の無実を信じる頑固おやじには伊東四朗が登場し、カット数は少ないが存在感抜群の好演を果たしている。出演は「クヒオ大佐」などの堺雅人、「なくもんか」で未婚の母を演じた竹内結子、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の吉岡秀隆、「イキガミ」では印象的な役を演じた劇団ひとり、数々の作品で『本心を隠し何かを企んでいる様な』演技は今回も冴え渡っている香川照之など。ちょっとマイナーな作品ではあるが、ちょっと観とかないとな映画。
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 米映画  インビクタス
  
  何となく観てしまったチョッといい映画
監督:クリント・イーストウッド 脚本:アンソニー・ペッカム
原作:ジョン・カーリン
モーガン・フリーマン:ネルソン・マンデラ マット・デイモン:フランソワ・ピナール
ザック・フュナティ:ジョナ・ロムー グラント・L・ロバーツ:ルーベン・クルーガー
トニー・キゴロギ:ジェイソン・シャバララ マルグリット・ウィートリー:ネリーン
スコット・イーストウッド:ジョエル・ストランスキー ジュリアン・ルイス・ジョーンズ:エチエンヌ・フェデー
…反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され27年を監獄で過ごしたネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)は、釈放後の1994年、遂に南アフリカ共和国初の黒人大統領となる…だが彼は、国民の間に人種差別と経済格差がいまだに残されていることを痛感する…そんな中、スポーツという世界共通言語で国民の意識を変えることができると信じるマンデラは、弱小だった南アフリカ代表ラグビーチームの再建を決意…翌年に自国で開催するラグビー・ワールドカップに向け、マンデラとチームキャプテンのフランソワ・ピナール(マット・デイモン)は、互いに協力していくことを誓う…
…ジョン・カーリンの原作を基に「サウンド・オブ・サイレンス」のアンソニー・ペッカムが脚本を書き、「グラン・トリノ」のクリント・イーストウッドが監督した作品。南アフリカ共和国大統領ネルソン・マンデラと同国ラグビー代表チームのキャプテンとの人種を超えた友情を描く。マンデラが自伝を出版した際『映画化されるとしたら、誰に演じてもらいたいですか?』的な質問にフリーマンの名前を出したことによって、フリーマンが映画化の権利を買ったとか。その後、イーストウッドに投げ完成したらしい。自分で監督すれば良かったのに…フリーマンは自分が監督業に向いてないと思っているのか、それとも監督するのが面倒くさいのか…とにかく、数々の作品に出演するモーガン・フリーマンと、マット・デイモンが競演ということで映画としての重量感は十分。その上、各人物像が分かりやすく、『アパルトヘイト』っとかがなんだかよく分からない私でも、『分かったような気分』で観ていられるのはイーストウッドの力なのか、2人の演技なのか…フリーマンが泥棒したり、デイモンが壁よじ登ったりしませんが、チャンスがあれば観てくだちい。
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 泰映画  マッハ!弐
  
  おっと『弐』っと言っても続きじゃなかった映画
監督・原案:トニー・ジャー&パンナー・リットグライ
アクション監督:トニー・ジャー 製作:パンナー・リットグライ
脚本:エック・イエムチーン
トニー・ジャー:ティン ソラポン・チャートリー:チューナン サルンヨー・ウォングックラチャン:ラーチャセーナ
…アユタヤ王国による侵略が進むタイ…東の王国では家臣ラーチャセーナによるクーデターが起こり、国王とその妻が殺される…だが、国王の息子のティン(トニー・ジャー)だけが悪名高い山賊"ガルーダの翼峰"のリーダー、チューナン(ソーラポン・チャートリー)に救われ、ティンは山賊たちの住む山奥の村で生活することになる…そこには、ムエタイ、剣術、カンフーなどありとあらゆる格闘技の使い手たちがいた…ティンは彼らから十数年にわたり徹底的な教えを受け、やがて究極の戦士へと成長していく…チューナンはティンを自分の跡目にと考え、ティンもチューナンを父のように慕っていたが、彼にはどうしてもやり遂げなければならないことがあった…父と母を殺したラーチャセーナへの復讐を胸に誓っていたのだ…そんなある日、ラーチャセーナがティンの親から奪い取った領土に王朝を設立、初代王に就くという知らせが入る…想いを果たすべく、ティンは即位式にひとり乗り込んでいく……
…両親を殺された男がムエタイ、剣術、カンフーなどあらゆる武術を学び復讐を果たす姿を描くアクション。「マッハ!」に続きトニー・ジャーが主演、今回は監督・原案・武術指導も務める。そのほか「キング・ナレスワン 序章 アユタヤの若き英雄誕生」のソーラポン・チャートリー、「ロケットマン!」のダン・チューポン、「アルティメット・エージェント」のペットターイ・ウォンカムラオなどが出演。今回は間違いなく続きがありますよ的な終わり方をしているが未だ話は聞かない。
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2010年1月2月で11作品

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いってらっしゃい           またの機会に           映画に関する書き込みは『Movie:Bu〜』

埼玉県の山奥にこんな食堂ありました 道草大衆食堂何茶亭