こんなん観ました 出来る限り悪いことは取り上げたく無いのに
      観て見ぬ振りが出来ないネタばれ有るかも映画情報
                          2009年5月6月の映画紹介
2009年版5月6月
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他サイトさんの映画批評とは違い、あくまでも『映画の紹介』っと言う観点でお楽しみください


温度説明の目安
観なきゃ良かったような気がする、極寒『しばれる映画』=-10℃〜0℃
観なくても良いような気がする、寒さハツラツ『おこたつ映画』=1℃〜10℃
観て良かった気がする、日向は暖か『縁側映画』=11℃〜20℃
観なきゃ損な気がする、汗ばむ心『砂浜映画』=21℃〜35℃
観たら得する気がする、極暑『あついぞ熊谷映画』=36℃〜45℃
 日本映画  レッドクリフpartU
  未来への最終決戦
  

   見ろ!見るんだじょぉ
  ドキドキワクワクの2作目映画
監督:ジョン・ウー
周瑜:トニー・レオン 孔明:金城武 曹操:チャン・フォンイー 小喬:リン・チーリン
孫権:チャン・チェン 尚香:ヴィッキー・チャオ 甘興:中村獅童 趙雲:フー・ジュン
劉備:ユウ・ヨン 関羽:バーサンジャプ 張飛:ザン・ジンシェン
…いよいよ金城武たちに襲いかかるチャン・フォンイー…赤壁の対岸で陣取るチャンの大軍は、兵の士気を高めるため蹴鞠の大会を催していた…最も活躍した者に昇進を言い渡すチャンに、兵士たちは改めて忠誠心を強め結束していく…そもそも兵士たちは、故郷の家族を養うため戦争に『参加』している訳だが、チャンが率いるような大軍ともなれば、彼らの殆どが敵を見る事すらなく勝利をしてしまうこともあるだろう…だが、敵は人間ばかりでは無かった…蹴鞠の大会で余裕を感じている彼らのすぐ近くでは『疫病』による死者が増え続けていたのだ…そんな中、単身で曹操軍に潜入し『陣形』や『疫病』も含めた情報を収集していたスパイがいた…孫権の妹ヴィッキー・チャオである。彼女は、伝書鳩で金城武に逐一報告し戦略の重大な役割をしていた…金城は疫病の事を知ってはいたが、チャンがとった行動に驚愕した…チャンは、疫病で亡くなった兵士を舟に乗せて対岸の赤壁へ流したのである…疫病の事など知らぬ民衆を含めた連合軍の人々は、遺体が身に付けた品々を収集し始める…その冷酷非情な策略に気付いた金城により、最悪の事態は免れたようだったが、自分の兵や民を守りたい劉備軍の君主ユウ・ヨンは、これから曹操と対決しようとしている今になって『撤退』を宣言する…怒り心頭の孫権軍であったが、金城だけは『後には引けない』っと戦地に残る…だが、この時既に最大の作戦は動き初めていたのだった…
…待ちに待った作品であります。公開する国々で記録的な大ヒットを続けた今作は、前回からどのくらいたったお話しなのか分からないが、ま〜立派な曹操軍の陣。そして、エキストラとして召集された現役人民軍兵士1,000人以上がひしめく。さて、どこで描かれる時も特徴の有るキャラクター陣が見所の一つでもある三国志。今回も、策略の為に『頭脳』と『自信』の駆け引きシーンで孔明と周瑜の対決…それから、孔明の『自然』を相手にした大胆な作戦…周瑜の元へ訪れたがため彼の『策』にハマってしまう武将…そして、対岸に居ながら着実に敗戦への準備を『進めさせられて』いる事に気付かないどころか、周瑜の思う壺にハマる曹操…前回同様、カッコイイ『趙雲とその他』の劉備軍。もう、たまりませんよな〜。そしてそして、この『頭脳戦』は観ている私たちをも騙す作り…憎いぜジョン・ウー。憎いぜ関羽、その髭でブランコさせて〜。ってな訳で暑いぜ→
私℃
45℃

薦め℃
45℃
 米映画  バーン・アフター・
      リーディング
  

   見ろ!見るんだじょぉ
  え〜〜?ブラッド・ピットがそんな〜映画
監督・脚本・製作:ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン 製作総指揮:ロバート・グラフ
リンダ・リツキ:フランシス・マクドーマンド チャド・フェルドハイマー:ブラッド・ピット
オズボーン・コックス:ジョン・マルコヴィッチ ケイティ・コックス:ティルダ・スウィントン
ハリー・ファラー:ジョージ・クルーニー テッド:リチャード・ジェンキンズ
…理想の男性との出合いと、全身整形を夢見るフィットネスクラブの事務員フランシス・マクドーマンドは、ジムの更衣室に忘れられていた『あるCD−ROM』を発見したと同僚のブラッド・ピットから聞く…この同僚脳ミソまで筋肉で出来ているような人間で、お客の落し物であるCDの中身を勝手に見て、更には名前や数字の羅列からCIAの機密情報だと予測する…そして、これを利用した一攫千金を狙う大胆な計画を立て、CDの持主であろう男ジョン・マルコヴィッチに電話をかけ、脅迫するブラッドは逆に脅される始末…CIAの一員だったジョンは、極度のアルコール依存症だった事がばれてクビになってしい、腹いせにCIAの暴露本執筆を決意していたためパソコンに、機密情報や内部情報などを書きなぐっていたのだ…そして妻のティルダ・スウィントンは不倫をしていたため、夫の解雇は離婚を有利に進めるために好都合な出来事で有り、夫のパソコンからあらゆる情報をCDに焼き離婚弁護士に渡していたのだ…っで、その弁護士がクラブで忘れたと言う訳……ジョンから金を巻き上げようとしたが失敗した二人は、ロシアならCIAの機密情報を欲しがるだろうと考え、ロシア大使館にCDを売り込みに行くが…
…何とも馬鹿馬鹿しく、それでいてアメリカと言う国がチョッとだけ怖くなる今作は、その極端過ぎるキャラクターの面々が入り混じって進んで行くのに、最終的な『解決』が全く分からない…と言うよりもとりあえず整形させてやれば『黙っている』っと国が『たいした事』でも無い単なる小さい事故の加害者に脅されて終わるところは、まさにアメリカっぽいのかもしれない。確かに面白い。これは間違いない。だが、私のような単純で明解な作品を好む者からして見れば、表現の裏側に有る描写や、台詞に至まで全てが『劇場に足を運んでまで観る物では無かった』っと言う結論に達するしか無い。ただ、ブラッド・ピットの役が何とも可哀想で、ジョージ・クルーニーが憎たらしく、ジョン・マルコヴィッチが恐ろしいキャラクターを好演しているが故に、『普通っぽくても有り得ない話し』が『何も無かったかのように終わる』ラストには笑いを抑える事は出来なかった。そんな自分は、何故かアメリカと世界の行く末を案じながら、少し寒かったのである。
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 日本映画  GOEMON


   見ろ!見るんだじょぉ
  ご・え・も・ん…な映画
監督とか色々と明智光秀:紀里谷和明 脚本:瀧田哲郎 
五右衛門:江口洋介 才蔵:大沢たかお 茶々:広末涼子 秀吉:奥田瑛二 佐助:ゴリ
三成:要潤 半蔵:寺島進 利休:平幹二郎 家康:伊武雅刀 信長:中村橋之助
…天下統一を目指し戦い続けた中村橋之助…その大きな夢は目前であったが、紀里谷和明の謀叛により本能寺で暗殺される…だが、橋之助の右腕であった奥田瑛二が討伐し、その功績から後を継ぐかたちで奥田政権が始まる…ひと時の平和が訪れた…しかし、格差は広がり景気は悪く、民は楽にならない生活を何とか生き延びるのが精一杯だった…そこへ登場したヒーローが江口洋介…彼は、超人的な身体能力を持ち『金持ち』からは『何でも良いから』盗んで、とにかく民衆に配って歩く(飛ぶ?)毎日サンタクロースのような『天下の大泥棒』だった…ある日、忍び込んだ紀伊国屋文左衛門邸の宝物庫で、数々の金品と共に南蛮製の小さな箱に目を惹かれたが、中身も見ずにとりあえず頂く…人々が溢れる城下町へ現れた江口に民衆は沸き、そこへ取れたての『分け前』を振舞う…『絶景!絶景!』…そんな中、ふと手に取ったのが先ほどの『南蛮製の箱』…中に何が入っているのかと開けて見れば『から』だったためポイっと捨ててしまう…しかしこの箱、江口が盗み出した同時刻に屋敷内へ『押し入った』要潤が『どんな財宝よりも欲しかった』一品で、箱の奪還に誰もが『恐れる』大沢たかおを送り込む…その翌日、江口の『助手』ゴリから大沢が動き出したと聞くと、只ならぬ面持ちで街へと飛び出していく…果たして何が起ころうとしているのか…
…さ〜て皆さんは『石川五右衛門』っと言うとどんな人物を思い浮かべますか?中には『ルパン三世』の仲間を連想する人も居ると思いますが、私なんぞはやはり『大きなガマ蛙』に乗って『術』の使い手で、大きな体で走り回る…みたいな感じの人物。今回、そんな人物を江口洋介が演じると言う事で少々不安を抱き、更には『何だ!!この衣装は?』っと思わずに居られない大型ポスターは『やっぱ観るの止そうかな…』っとまで思わせる始末。しかし、新たな『日本映画』の出来栄えを劇場で、自らの目で確認しなければならない!!…変な使命感に後押しされ、いざ…観賞。結果、全く問題ないし、面白い。何となく知っている歴史上の人物が、次々に『もしもワールド』で繰り広げるアクションとストーリーに熱くさせられました。紀里谷監督が5年ぶりに作り上げた新作だそうだが『あの』キャシャーン製作時から構想、4ヶ月に渡るスタジオ撮影、壮大なスケールを具現化するため3年間が費やされた。セット数100、CGカット数2000、エキストラ1000、総スタッフ300人によって作り上げられた日本映画の新境地は、あらゆる意味で記憶にとどめたい一品。さあ、貴方も五右衛門と一緒に屋根から下界を見下ろして言ってみようじゃあ〜りませんか…『絶景、絶景』…
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41℃

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 米映画  デュプリシティ
 〜スパイはスパイに
       嘘をつく〜
  

   見ろ!見るんだじょぉ
  あれ?…あれあれ?映画
監督・脚本:トニー・ギルロイ 製作総指揮:ライアン・カヴァノー
バケット&ランドル社長ハワード:トム・ウィルキンソン
エクイクロム社長ディック:ポール・ジアマッティ
ハワードが雇った元CIAクレア:ジュリア・ロバーツ
ディックが雇った元MI6レイ:クライヴ・オーウェン
…トイレタリー業界の老舗バケット&ランドル社は、今までに『絶対不可能』だとされて来た『とんでもない新製品』を発表する…っと言う情報を手に入れた、新進気鋭でバケット&ランドルを何としても『叩き潰す』っと意気込むポール…実は、両者とも相手の『秘密』を得る為にあの手この手を使って日々情報戦を繰り広げていた…そんな中、トムの会社に潜入したジュリアと、同じくディックに雇われたクライヴが出会う…二人は『只ならぬ縁』が有る様で、過去の出来事から任務中にも関わらず街なかで言い争いになる…それはさて置き、トムの元に潜入して数年で『極秘情報』を手に入れられる『役職』まで辿り着いていた彼女と、極一部の社員を集めた会議で『最強の代物が出来上がった』っと述べるトム…これまでに無い『最強の代物』を間もなく開催される株主総会で『トムよりも先』に発表出来れば…ポールは『その代物』を何が何でも手に入れたくなり、クライヴを含めた極秘チームに『その代物とは何なのか』そして『製造方法』を盗み出すように命令する…やがて明らかになった『代物』の正体は『毛生え薬』で製造方法の『ルート』も突き止める…しかし、その情報を目の前にしたジュリアは…
…全く訳が分からなくなる作品で、途中まで理解していたつもりでも、最終的に『ん?へ?う〜?』っと疑問の嵐が頭の中で巻き起こる。だからと言って、大まかなストーリーは理解できているし『どんでん返し』も分かる…しかしながら、誰が誰を『どこからどこまで』騙しているのかが、分からなくなるんじゃなくて『分かりづらく』なる。ラストでは、何だか変な『脱力感』と共に『達成感』までが押し寄せ、まるで自分が『散々苦労してここまで来たのに…何これ?』っと大きな荷物を肩から降ろす様な気分の主演二人と同じように観覧席でぐったり…ジュリアとクライヴのやり取りを思い返して、少し笑ったり不思議に思ったりと、出口で待っていらっしゃる劇場の係りの人にしてみれば『変な顔で帰路につく人』ぐらいにしか見えなかったでしょうね(汗。さて、有名俳優がひしめく今作で一番私が評価したい人物はポール・ジアマッティ。彼と同じ顔の同じような人間が同じ役を演じたとしても『あの表現は出来ない』っと思うからで、過去数回スクリーンでお目にかかっている彼の役も同様に、喜怒哀楽の『喜』だけでも数種類に使い分ける『才能』って言うんですかね〜スゴイです。それから、今回もマイペースに演じながら『役どころ』を踏まえつつ、流石に大物の『オーラ』で彼女が映ると映像が引き締まる感があるジュリア・ロバーツに、改めて感心したりして…ところがですよ、今回の温度は限りなく冬の気配がする結果に…やはり馬鹿は、こう言った作品を観ちゃいけないのでしょうね…反省。
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11℃

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 米映画  天使と悪魔    
  

   見ろ!見るんだじょぉ
  そして、馬鹿でも楽しめる、難しそうだがそうでも無かった映画
監督:ロン・ハワード 脚本:アキヴァ・ゴールズマン&デヴィッド・コープ
原作・製作総指揮:ダン・ブラウン
ロバート・ラングドン教授:トム・ハンクス 前教皇の侍従カメルレンゴ:ユアン・マクレガー
女性科学者ヴィットリア・ヴェトラ:アイェレット・ゾラー
…17世紀に科学のみを信じて、神の存在を否定した科学者たちを弾圧したカトリック教会…近代科学の父と呼ばれるガリレオ・ガリレイを中心とした『イルミナティ』はカトリックの総本山であるヴァチカンに対抗していた…しかし、ガリレオが有罪判決を受けたためイルミナティも消滅したはずだったが、ローマ教皇が逝去した今、彼らは再び息を吹き返しヴァチカンへの復讐を実行する…イルミナティは土、空気、火、水の4大元素を崇拝し、これらを完全なアンビグラム=対称形にデザインした焼印を結社の象徴としていたが、新教皇の有力候補者4人を拉致し、胸に彼らの象徴で有る焼印を押し付けた後、ローマ市内の4つの教会で1時間ごとに一人ずつ惨殺すると予告…更には、0時ちょうどにヴァチカンを一瞬で消滅させると言う…新教皇が選ばれるまでの間ヴァチカンの全権を握るのは、前教皇の侍従であるユアン・マクレガーだったが、確固たる信仰心でこの危機に立ち向かうも解決の糸口をつかめずにいた…ヴァチカンは仕方なく、ダ・ヴィンチの名画に隠されたキリストの秘密を暴き、神を信じないと公言するハーヴァード大学の教授トム・ハンクスに助けを求める…宗教象徴学の権威であるトムは、世界で最も『イルミナティ』に詳しい人物の一人だった…何とも興味深い依頼にローマへ飛んだトムは、一瞬でヴァチカンを消滅させる『反物質』を生み出し、彼らに反物質を奪われた世界最大の素粒子物理学研究所の女性科学者、アイェレット・ゾラーの協力も得て、この恐ろしい計画に立ち向かう…イルミナティの凶行を阻止するため調査するトムは、4つの教会がイルミナティにつながる道しるべで、ガリレオの著書『図表』の中に場所を示す暗号が…そして、それぞれを象徴する彫刻が教会にある事を解き明かす…
…まあ、何ですよ。前回観た作品が『あんな感じ』だった為に(実に私的ですが)この作品が楽しい事。とは言え、たまに言っている事が解らない専門用語とか、ローマがどのくらいの大きさで、どの程度あっち行ったりこっち行ったりしているのかは分かりません。大ヒット作『ダ・ヴィンチ・コード』で同教授を演じたトム・ハンクスが再び謎を解き明かして行く訳ですが、とにかく難しそうな『予告動画』で観ても理解できるのか不安でしたが、いやいや何とも熱くなりますし自分が謎を解いているような錯覚に陥ったり…トムだからですかね〜?アカデミー賞主演男優賞に2度も輝くだけ有ります。しかし何ですね、ユアン・マクレガー(雰囲気的にヴァチカンに不釣合いな)が出て来た時点で怪しすぎるな〜実に怪しい。それでも、今作はカナリ熱いですよ〜是非その目で確かめてくれい。
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 米映画  バンコック
     デンジャラス
  

   見ろ!見るんだじょぉ
  完璧な暗殺者が、人間に戻ろうとしても『マジ無理』な映画
監督:ダニー・パン&オキサイド・パン
暗殺者ジョー:ニコラス・ケイジ ジョーのアシスタントのコン:シャクリット・ヤムナーム
ジョーが心を寄せる女性フォン:チャーリー・ヤン
…世界を股にかける完全無欠の暗殺者ニコラス・ケイジ…彼は、自らに課した殺しのルールを徹底し、現地で探して雇う『自身の隠れ蓑』でも有るアシスタントですら殺す、冷酷なまでの完璧主義者だった…自分の能力が限界に達する前に、この世界から引退する事を考えていた彼は、ある犯罪組織から4件の暗殺依頼を『最後の仕事にふさわしい、大きな依頼だ』と判断し引き受ける…いつものようにアシスタントを探す彼の前に、観光を目的として訪れた人を『獲物』にしているシャクリット・ヤムナームが現れる…彼を雇う事にしたニコラスは、シャクリットに近づき『アルバイト』を頼むが、常に完璧な仕事をこなして来たニコラスには少々『問題』の有る人物だったようで『処分』を考える…ところが、そんな『問題』の有るシャクリットに『何か』を感じたニコラスは彼に『自分を託す』事を決意する…そして、最後の1件を目前に今までに無い違和感をおぼえ、その引き金を引く瞬間、彼の完璧な計画は音をたてて崩れ始める…
…最近ニコラス・ケイジが暑い人物を演じているが、今回もなかなか暑くさせてくれます。パン兄弟の才能を世に知らしめた名作『レイン』のセルフリメイクとか言う奴らしいのですが、設定を大胆に変更しアクション要素をふんだんに盛り込んだそうで、彼らの『本当はコンナノが作りたかったんだ』的な作品なのだろうか?…上映開始と共に、冷酷なニコラス演じる『これが俺の仕事だから仕方ない』みたいな、どちらかと言うと『諦めた感じの主人公』は最後の仕事を遂行する上で、アシスタントを務める青年の言葉や『本性』に自分を重ね合わせ、いつしか『自分がやって来た事』にすら疑問を感じ始める。途中でのニコラスが逃げ惑うシーンでは『何が完璧だよ』っとつっ込みたくなるが、実はそれも計算通りで、登場人物どころか、視聴者まで騙す。そして、後継者として青年を育て『今までの自分』を残そうとするが、最後の仕事で全てが『終わり』に向かって疾走していく様は、何となく『あ〜人間になりたい〜』っと悲痛な叫びを上げるプロフェッショナルな人物が『あ〜やっぱりダメか』っと覚悟を決める。っで、そんな作品の主人公がニコラスじゃなければ、とか言いませんが、誰か居なかったんですかね〜?。何か『少しだけ』キャラが違うような気がする私です。それはさて置き、作品自体は十分過ぎるほど楽しめて、スリリングな展開に心踊らされます。観るべきですよ。
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 香港
 日本
 仏 映画
 ラストブラッド 
  

   見ろ!見るんだじょぉ
  オニゲンって『鬼の元?』映画
監督:クリス・ナオン アクション監督:コリー・ユン 脚本:神山健治&ロニー・ユー
原作:Production I.G
鬼退治する少女サヤ:チョン・ジヒョン サヤのクラスメイト(?)アリス:アリソン・ミラー
サヤの師匠(?)カトウ:倉田保昭 オニゲン:小雪
…16世紀、戦乱の日本で大量に流された血によって力を得た種族『オニ』は、400年後の今、人類に過去最大級の戦いを挑もうとしていた…それは、先が見えない混迷の時代を迎えた日本のある場所から密かに始まっていた…アメリカ空軍関東基地で、明らかにオニの手口と思われる殺人が1週間に3度も発生…オニの殲滅を目的に秘密裏で活動する特別な組織は『特殊な能力』を持つ16歳の少女チョン・ジヒョンを、空軍基地に潜入させる…オニの頂点にして悪の起源『オニゲン』に父を殺され、オニゲンの抹殺だけを夢見て来た彼女は、オニの処刑人として日々戦って来た…潜入したのは基地内の高校で、セーラー服に身を包み黒髪を三つ編みにしたチョンはどこから見ても可憐な転校生…だが、その眼力(嗅覚?)は同じクラスのアリソン・ミラーに襲い掛かろうと企む、女子生徒に化けた2匹の正体を見破る…雑魚で有る2匹はチョンにより瞬殺…だが、その光景を目の当たりにしたアリソンは転校生によって『人』が惨殺された思い、軍の人間に助けを求める…しかし彼らが到着した時には、さっきまで転がっていた首や、激しく飛び散っていた血痕は跡形も無くなっていた…何が起こっているのか分からないアリソンは『2人』に自分を襲わせたで有ろう教師が行きつけの店を訪ねる…彼に真相を問いただすアリソンに対し「本当の戦争とは、大昔から続く君の種族と私の種族の戦いだ。君たちの終わりの時は近い」っと話す…気付けば、まわりはオニの群れ、必死で逃げる彼女の目の前に、夥しい程のオニの臭いを嗅ぎ付け再びチョンが現れる…斬っても斬っても次々に湧いてくるオニたちを、見た目からは想像すら出来ない常人離れした怪力で投げ倒し、高速技の剣術を駆使して何百ものオニを斬り続ける…だが、この苦戦の中、彼女は実感していた…オニゲンとの対決が近い事を…
…セーラー服と機関銃と言う組み合わせは当時、観る者の常識を覆す設定で興味をそそられた方は多かっただろう。だが今セーラー服と日本刀で新たなヒロインが誕生した。2000年に公開された日本発のフルデジタルムービー『BLOOD THE LAST VAMPIRE』は、全世界を熱狂させハリウッドからは実写化オファーが殺到した。そして、世界中から一流のスタッフとキャストが集結し『一大映像プロジェクト』が、ついに完成した…までは良かった…が、私にはイマイチでしたな〜。『じゃ〜何処がイマイチ何だよ〜』っと責められると言い返せないのですが…何ですかね〜、オニですかね〜?私にはストーリーが難しかったんですかね〜?とりあえず、アクションを観たくて映画観に行っている『程度』の人間にはこんな温度でございますです。
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 米・仏映画  バビロンA.D.
  

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  1時間半が長く感じたのは何故だろう映画
監督・脚本:マチュー・カソヴィッツ 原作:モーリス・G・ダンテック
最強の傭兵トーロップ:ヴィン・ディーゼル トーロップに運ばれる女オーロラ:メラニー・ティエリー
オーロラの養母(?)シスター・レベッカ:ミシェル・ヨー ゴルスキー:ジェラール・ドパルディー
…度重なる戦争で荒廃し、広大な放射能汚染地帯があちこちに点在する近未来…新セルビアの集合住宅に身を潜めていたヴィン・ディーゼルは、大金と引き替えにあらゆる危険な仕事をこなして来た…どこの組織にも所属しない一匹狼の彼は、己が定めたルールだけに従って行動し過酷な戦場を生き抜いて来た…ある日、そんな彼と浅からぬ因縁のある国際的マフィアのボス、ゴルスキーが『ある女性を6日間でアメリカまで運んで欲しい』っと、仕事を依頼しに来る…50万ドルの報酬もそうだが、ヴィンにとって魅力的だったのは、ゴルスキーが用意したパスポートで、今や入国不可能になってしまった祖国『アメリカ』に戻る事が出来る…今の血生臭い日常に疲れきっていた彼は、争いごととは無縁の新たな人生を夢見て、最後の大仕事を引き受ける…ゴルスキーが用意した車でやって来たのは、モンゴルの山奥で新興宗教団体ノーライト派の修道院入口…彼が対面したのはメラニー・ティエリーと彼女の保護者ミシェル・ヨー…このメラニーこそが今回の『依頼品』であり、地球横断10,000キロの旅の荷物だった…ロシアのカザフスタン国境に辿り着いた一行は、駅から鉄道に移動手段を変えようと、無数の露天商や市民でごった返す市場に通りかかる…その時、メラニーは狂乱し『そっちに行っては駄目、みんな死ぬ』っと絶叫した次の瞬間、駅で大爆発が起こりありとあらゆる物が吹き飛んでくる…結果的に、彼女の行動で自分の命も救われたヴィンだったが、驚くべき予知能力を発揮した彼女の素性に不審を抱き始める…だが、その不審もようやく重い口を開いたミシェルの言葉に『驚きと衝撃』へと変化し…
…久し振りにヴィン・ディーゼルを見ると『この雰囲気は彼しか出せない』っと再認識する。記憶が定かではないが、前回お目にかかったのは『キャプテン・ウルフ』だっただろうか。私は観ていないが彼の代表作『ワイルド・スピード』シリーズの最新作が近々公開されるようなので、ま〜観るとして、私的には『リディック』とか、今回のような『身体が武器です的』なアクションスターのヴィン・ディーゼルが好きですね。あと、あの機械仕掛けの様な声は世界中どこ探しても居なさそう…それはともかく、科学の最先端を凝縮した様な『少女』を奪還すべく、巨大な組織たちが動き、最終的には『天涯孤独』だった彼が、世界をも揺るがすような良からぬ輩の企みから『彼女自身を守たい』っと言う意思のもと…彼は死ぬ…までは良かった。その後ですよ。え〜?そうなの?凄いぞ近未来。ってな感じですな。あ〜そして秋になってしまった。
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 日本映画   ハゲタカ
  

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  こんな日本に誰がした映画
監督:大友啓史 脚本:林 宏司 原作:真山 仁
鷲津政彦(ハゲタカ):大森南朋 劉 一華(赤いハゲタカ):玉山鉄二
鷲津の盟友芝野健夫:柴田恭兵 アカマの社長:遠藤憲一 記者:栗山千明
…あれから4年後の世界金融危機前夜、混迷する現代日本に中国から『赤いハゲタカ』が舞い降りる…かつて瀕死の日本企業を次々と買い叩きながらも、日本マーケットに絶望した大森南朋は海外で『そんな日本』を忘れて生活していた…ある日、彼の元に今は大手自動車メーカー『アカマ』に雇われ、かつての盟友で有った柴田恭兵が『中国系巨大ファンド』による買収危機から救って欲しいと訪ねて来る…日本に絶望しても、そこに住まう人間達の夢や希望までを見捨てられなかった大森は、柴田の説得で日本へ舞い戻る…『アカマ』が買われると言う事は『日本が買われるも同然』っと言っても良いほどの最大手…大森は帰国するなり、すぐに玉山が用意した『ゲーム』に参加、その素性を調査すると共に戦略を練り始めるが『赤いハゲタカ』を気どる玉山鉄二は、底無しな巨額の資金を使い大森を圧倒し続け追い詰めていく…しかし、大森もまた玉山の『真実』に迫り始めていた…そんな中、玉山の方から大森に接触し、その内に秘めた一部分を大森に『問いかける』…大森もまた『お前は誰なんだ』っと彼に問いかけるが、玉山は言う『俺はアンタだ』…その言葉の通り、まるで自分の全てを見透かしたような口ぶりで、何故、今の自分が出来上がったかの推測と現実を『回想』させられた大森は更なる敵意を燃え上がらせる…巨大な後ろ盾も有り、念入りに計画を進める玉山は『ほぼ勝利』を確信していたが、『ハゲタカ』はそんなに甘い相手ではなかった…そして…
…日本が買い叩かれ、極限の人間ドラマが目の前で繰り広げられ…って、いるのだろうが全くと言って良い程『何が起こっているのか解らない』私でも、そこそこ楽しめる作品な訳で、大したものだと感心すると同時に、どこかに書き込まれていましたが、一人一人の登場人物が『薄っぺら』に感じるほど『駆け足』でお話しが進むため、主要人物(?)が十分に描かれていないのはTV版の時に観ていない者でも感じてしまうぐらいコンパクトな作品になっている。度々このスペースで述べているように、2時間や3時間で納まり切る『筈もない』ストーリーを、予算や諸々の事情から『2部作』とか『3部作』に出来ないため、完結『させなければ、ならない』のは私たち視聴する者達が『異成人』に成りつつあり、現代社会の構造では『趣味は映画鑑賞』などとプロフィールに書く男性や女性は『レンタルビデオ』で…っが、当たり前で有る。勿論それを悪いとは言えるはずも無く、見逃した作品が『自宅』で観れて、一時停止も出来て、観ながら途中で寝てしまっても期日内で有れば『明日観れば良いや』っと自分のペースで観れるのは魅力的で有る。だが何れ、劇場に足を運ぶ人が『居なく』成れば、必然的に『作品』も無くなる。自宅で観たくても作品が無ければ『観よう』が無い訳だ…だから、劇場に足を運んでください…映画を観てください…私の楽しみを無くさないでください…ご協力お願いします。
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 米映画  スター・トレック


   見ろ!見るんだじょぉ
  カナリ有名な作品のプロローグ映画
監督・製作:J・J・エイブラムス 脚本:アレックス・カーツマン&ロベルト・オーチー
ジェームズ・T・カーク:クリス・パイン 若き日のスポック:ザカリー・クイント
マッコイ船医:カール・アーバン ウフーラ:ゾーイ・サルダナ
クリストファー・パイク:ブルース・グリーンウッド スポック:レナード・ニモイ
…クリス・パインは、USSケルヴィンの緊急用小型艇の中で生まれた…突然現れた異形の大型艦に襲われ、本来のキャプテンを失ったUSSケルヴィンで、その代理を務めたのがクリスの父であった…彼は、到底勝ち目の無い敵を前に、妻を含めた800人のクルーを脱出艇で逃がすため、自らの命を散らせる…我が息子の顔を見ることなく…それから時は22年が過ぎ、アイオワの地でクリスはたくましく成長していたが、自分の進むべき道が見つからずに意味も無く他人と衝突し、警察の手を煩わす事も度々だった…そんなある日、新型艦USSエンタープライズ初代キャプテンのブルース・グリーンウッドと出会う…クリスの父親は多くの人々に英雄として記憶されていたが、ブルースもクリスの父親が執った行動に敬意をはらい、その精神を手本に日々人類の平和を守っていた…しかし今、その息子であるクリスが『トラブル生産機』と化している事を知った彼は『父親を超える男になってみろ』っと連邦艦隊に志願するよう勧める…志願はしたものの、才能は抜群なのに『トラブル・メイカー』ぶりはその上を行き、司官になる事が出来ないままブルースの期待に沿えずに月日は過ぎて行った…ある日、緊急事態が発生しパインの同期生たちにも緊急出動が命じられたが、この騒ぎに乗じてエンタープライズ船内へもぐりこむ事に成功したパインは、父と同じ志と、人類の運命を背負うことになる…
…まあ、あれですな、日本でもTVシリーズとかやって物凄く人気のある名作の一つであり、世界的にも有名な作品ですから、実際、私も(ですら)観た事あります。でもドウなんでしょうね〜、スタートレックだけで無く『名作』っとか言う作品は、マニアックな方にとっては『あ〜じゃない、こ〜じゃない』っと色々思い入れも有りましょうが、私ほどの『観た事有る』程度の人間からしてみればドウって事無い『新しい映画』な訳で…つまりは『どうなのよ面白かった?』って聞かれれば『面白い』っとしか言えないし『やっぱり面白くなかった?』って聞かれれば『そんな事ないよ』っと…最近映画紹介の右側『評価っぽい温度』も『私の尺度』な訳で…宇宙物がイマイチ…なので時間のある限り作品はたくさん観た方が良いとお勧めしながら…このへんで…
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 日本映画  真夏のオリオン
  

   見ろ!見るんだじょぉ
  なんともハッピーエンドな映画
監督:篠原哲雄 脚本:長谷川康夫 飯田健三郎 脚色:福井晴敏
原作:池上司(「雷撃深度一九・五」文春文庫刊)
倉本孝行(30才)艦長、海軍少佐:玉木宏
有沢志津子(23才)有沢義彦の妹/倉本いずみ(22才)倉本孝行の孫:北川景子(二役)
有沢義彦(30才)イ-81潜水艦艦長、海軍少佐:堂珍嘉邦
坪田誠(24才)軍医長、軍医中尉:平岡祐太
桑田伸作(35才)機関長、特務機関大尉:吉田栄作
田村俊雄(43才)水雷長、特務大尉 :益岡徹
中津弘(34才)航海長、大尉:吹越満
遠山肇(23才)回天搭乗員:黄川田将也
鈴木勝海(17才)水雷員:太賀
秋山吾朗(32才)烹炊長:鈴木拓(ドランクドラゴン)
…1945年夏、沖縄南東海域…日本海軍所属潜水艦イ−77は米海軍の侵攻を防ぐべく、玉木宏艦長指揮の下、防衛任務に就いていた…日本の戦局は日に日に悪化を辿り、米軍の本土上陸が近い今この作戦は最後の防衛ラインとも言えた…玉木と同作戦に参加のイ−81艦長堂珍は海軍兵学校からの親友であり、その妹北川景子とも互いに想いを寄せる仲であった…いつ戻るとも知れぬ作戦への出航前、景子はイタリア語で『真夏のオリオン』と題した手書きの楽譜を、玉木へのメッセージ付きで手渡した…『オリオンよ愛する人を導け』…この季節で海上からオリオンが見えるのは夜明けのほんのわずかな時間だけ…真夏に輝けば、それはこの上ない吉兆だと船乗りの間では語り継がれている…景子はその想いをオリオンの輝きに託したのだった…イ−77は玉木の的確な読みによって米軍の輸送艦を撃沈…しかし同じく防衛任務に当っていたイ−81は米海軍の駆逐艦パーシバルに葬られてしまう…親友である堂珍イ−81艦長の最後のメッセージを受け取った玉木は、パーシバル、そして敵艦艦長スチュワートとの戦いに臨む…おおらかな笑みを絶やさず、あたかもチェスの駒を進めるが如く一手一手冷静に相手の動きを読む玉木…豊富な戦歴と『回天』により亡くした弟の敵討ちに燃え、非常なまでの冷徹さを曝け出すスチュワート艦長…広大な洋上で、限られた武器と持ち得る限りの知力と体力を尽くして戦い続ける…三昼夜にも及ぶ激戦の果て万策尽きたと思われた玉木に、この艦に(この時期ではどの艦も同様だったのだろう)搭載された『回天』の特攻隊員は出撃を乞う…しかし『回天』自体を嫌う玉木にとって特攻隊員の申し出はウザいばかりか『自分の艦に乗せた命はそのまま帰す』っと心に決めている彼にとっては静かにしてもらいたい存在だった…ところが、この『回天』は…
生きて帰る…オリオンの星に導かれて…
第二次世界大戦下、アメリカ海軍駆逐艦と日本海軍潜水艦の乗組員たちが過酷な戦況下でファイトマン・シップで戦い抜く姿を描く戦争サスペンス
…いや〜良いよ良いよ良い良いよ〜。実に玉木が良い。『いいか、俺たちは死ぬために戦ってるんじゃない。生きるために…』みたいなセリフ…憎いね〜やるもんだね〜玉木。実際戦争の中で、あんな冷静で居られる艦長が居たかどうかは分かりませんが、そんな人が居たとしたら『全日本人レベル』で見習いたい人物ですな〜。今回、戦争でも海の上がメインなので、走ったり、転げたり、撃ち合ったりしない地味に『戦争感』作品なわけですが、それでも『戦争はいらない』ってのは出ていますし、それ以上に『楽譜』が『アチラ』に渡り、何年も保管していた物が今『歴史の一部分』を語り始める…なかなか面白い視点での作品である上に、いったい『あれ(戦争)』は何だったのよっと、再び思いを巡らしてみてください…
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 仏映画  アイ・カム・ウィズ
       ・ザ・レイン
  

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  部分的には分かるが、全体的には雲をつかむような映画
監督・脚本:トラン・アン・ユン
元刑事の探偵クライン:ジョシュ・ハートネット シタオ:木村拓哉
ス・ドンポ(香港マフィアのボス):イ・ビョンホン メンジー:ショーン・ユー
リリ:トラン・ヌー・イェン・ケー ハシュフォード:イライアス・コティーズ
…ある男が失踪した…手がかりは名前と年齢、数枚の写真だけ…その木村拓哉は、他人の痛みを我が身に引き受けることができる不思議な力を持っていた…彼の失踪を知った父親が元刑事の探偵、ジョシュ・ハートネットに捜索を依頼、ジョシュは彼の足跡を追って旅に出る…ロサンゼルスからフィリピン、香港へと渡り、そこで刑事時代の仲間ショーン・ユーと共に得た情報は、木村がトラン・ヌー・イェン・ケーと一緒にいるということ…そしてトランを溺愛し、追い求め続ける香港マフィアのボス、イ・ビョンホンもまた木村を探しているということだった…香港マフィアと警察の抗争、壮絶な逃走劇に巻き込まれながら捜索を続けるジョシュは、遂に木村との対面を果たす…だが、その時彼の目に映った木村の姿とは…
…ある種、気分が悪くなるくらい不可解な作品でした。ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホン、木村拓哉と『美しい男』がそろいもそろって出演しているのに、美しいどころか『汚らしい男』クライン、ス・ドンポ、シタオは、それぞれが人間の色々な一部分を描きながら別々の方向に『暴走』して観る者を『混乱』させる。彼ら一人ずつを世の中の要素として、それを構成する周りの環境や、今の人間社会を批判、或いは描写したかったのだとすると、恐らくこの作品を観た人間の大多数が『それを理解できていない』。(私の知人でこの作品を観た者と私自身の意見を統計した結果)そして、それが意図的なものなら尚更解らない。さて……じゃあ『-10℃』とか言ってるけど、決して『最悪な映画』では無い。(別にフォロー入れてる訳じゃありませんから)っと言うのもジョシュ・ハートネットの『元』刑事の過去に『凄い』出来事が有ったり、それによって彼が『どのように病んでいるか』は、何とも言い難い回想シーンでリアルに怖いし、誰もが心の奥底で持っている恐怖を表現していて『抑え込んでいる物』。感情を抑えられないガキ同様で『力と金を持った』イ・ビョンホンのキャラクターは、アホ臭い言動を当たり前のように繰り返す『どこかの国』のようで面白いが、他人事のようで実は自分も周りを破壊して生きているんじゃないかと思わせる『人間味』。そして、まじめに『只、他人のために』っと自分を犠牲にする木村拓哉の演じたシタオは、観ている者の『理想』を描いているようで、本当はそんな『やさしい自分』が可哀そうだと思わせる『理想の自分』。一人一人が十分演じきっているように思える。ところが、彼ら色男を使って『どこまで変な作品が作れるか』っを実験したかったのか。それのために、どれだけの金を使ったか知らないが、私にとっては何とも無駄な実験だ。実に『考えれば考えるほど』何故??なんで?こんな作品を作ってしまったのか?不思議でしょうがない…加えて、この三人が、この作品の『どこに』魅力を感じたのかが知りたい今日この頃…寒い年末に…
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 日本映画  守護天使
  
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  何を表現したいのかは全く分からないが、面白いし結構『深い』かも知れない映画
監督:佐藤祐市 脚本:橋本裕志
須賀啓一:カンニング竹山 村岡昌志:佐々木蔵之介 佐々木大和:與真司郎
宮野涼子:忽那汐里 須賀勝子:寺島しのぶ 豊川:大杉漣
ブッチャー:日村勇紀(バナナマン) 渡辺麻美:波瑠 ハーベスト:柄本佑
牧瀬和彦:池内博之 雀荘店長:吉田鋼太郎 スナックのママ:キムラ緑子 医師:升毅
編集長:佐野史郎 
…カンニング竹山は鬼嫁の寺島しのぶに頭が上がらない甲斐性なしのダメサラリーマン…今日も、しぶしぶ渡されたお小遣い500円を握りしめ満員の通勤電車に揺られていた…そんな彼が、電車の中で見つけた『天使のキーホルダー』…何故かその天使を追って下車してしまった竹山は、通勤ラッシュの中で押し倒されて、なけなしの500円玉を落としてしまう…転がる500円玉は大勢の人がひしめき合う駅のホームでは到底『無き物』になってしまう…っと、思った直後『天使』が500円玉を持って目の前に…忽那汐里は女子高生であったが、今の彼にとっては唯一心を癒してくれる『キャラクター』で、憧れに似た感情が心をいっぱいにしてしまう…それは、一目ぼれと言うのか、『アニメのヒロインを愛するような』っと言うべきか、何れにしても、大切な人物が突如として彼の人生に登場してしまったのである…そんな彼の同級生でチンピラの佐々木蔵之介は、かわいい顔して裏では何をやってるか…と彼の想いを笑い、勤め先の支援塾で担当しているイケメンのヒキコモリ與真司郎は、女子高生が淫らなエピソードを暴露しているブログを発見し、そこに彼女らしき女性の画像が有ることを竹山に伝える…今時の女子高生とは思えないほど、純粋無垢(だと勝手に思い込んでいる)な汐里 を世間の悪意から守るため、竹山は『一方的に』彼女を守るための存在『守護天使』になることを決意する…ところが、彼の行動(気づかれてしまうような、不審な尾行)は逆に彼女の恐怖心を増幅し、彼女を狙う『凶悪犯』の餌食になってしまう…『本当の危機』を迎えてしまった彼女の行方を追って、守護天使と仲間たちは捜索を続ける…そして、遂に彼女の居場所を突き止めるが…
…カンニング竹山が、普通にその辺を歩く只のサラリーマンで、普通に可哀そうで、普通にウザくて、普通に共感できて、どうしようもなく普通の日本人を演じているのは、ものすごく驚きました。でも、実際に自分の目の前に『こんな人』が居たとしたら、助けてあげたいと思ったとしても、助けてもらいたいとは思わないでしょうね。相変わらず独自の雰囲気を作り出す佐々木蔵之介さんは、警察官でありながら、ヤクザ同様の『ボクチュウ』とは逆に、今回はチンピラなのに『実は』正義感が強い(友達思いなのか?)が『方法がヤクザ』な…結局ヤクザか?…そんな役。この人凄いね。マジで。それはさて置き、女子高生が連れ去られて、助け出すために出演メンバーがそれぞれに協力して行きながら『正義のため』に手を尽くすのだが、実は、直接手を貸さないし、登場回数も少ないがカンニング竹山の奥さんである須賀勝子(寺島しのぶ)の存在が、この作品に重要な意味を持たせているような気がする。普段は側にいて気付かないが、その存在が今の自分を支えている…だが、今は、ある女子高生の危機なんだ…とは言っていないが、帰らぬ夫を待つ彼女は夫の存在(重要性)を改めて認識する『雨のシーン』…それが作品のメインディッシュじゃ無いにしても、ここは誰もが『何かを感じる』場面だったはずだ。さて、アナタはどう観るか…
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 米映画  ザ・スピリット
 

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 不思議な世界へいらっしゃい映画
監督・脚本:フランク・ミラー
スピリット:ガブリエル・マクト オクトパス:サミュエル・L・ジャクソン
シルケン・フロス:スカーレット・ヨハンソン サンド・サレフ:エヴァ・メンデス
ドクター・エレン・ドーラン:サラ・ポールソン
…セントラル・シティを悪から守る仮面の男、スピリット…スピリットはこの街を守るヒーローであるが、その正体は死んだはずの元刑事ガブリエル・マクト…彼は一度死んだものの、なぜか墓場から甦り『ほぼ、死なない肉体』を手に入れ、その体を武器に戦い続けていた…ある日、連絡を受け闇取引の現場へと向かったスピリットは、そこで凶悪犯罪者サミュエル・L・ジャクソンに出会う…宿敵である彼もまた、超人的な肉体を持ち、双方の非常識なまでの『殴り合い』は激しく、地面すら揺るがす勢いを持っていたが、決着もつかないまま『時間切れ』っとなり次回へと先送りに終わる…しかし、この現場でサミュエルが狙っていたのは、実は宝石泥棒のエヴァ・メンデスが奪い去った『大事な代物』だった…ガブリエルはサミュエルとの繋がりも有り彼女の後を追うが、自分が初恋をした女性だと知り戸惑う…エヴァは、かつてガブリエルの恋人だったが、正義感の強い父親の死をきっかけに、この街を飛び出してしまっていた…その後、大泥棒になった彼女はサミュエルが持つであろう『物』に目を付け強奪に成功…が、サミュエルとガブリエルに関わる重大な、そして、もしかすると世界的にも大変な出来事を引き起こしかねない『物』は…
…とにかく、よくわからない映画。登場人物や、その背景に有るモノ、登場人物の位置づけは理解できるも、細部にわたって事細かに説明する事はできない『観れば解るよ』作品なのかも知れない…私は解らなかったが…そもそも『コミックってのはそんなもんだ』っと言ってしまえばそれまでで、孫悟空が死んだ後の世界で特訓したり、山田太郎があんなに『デカイ弁当』を毎日食えるはずが無い上に、名前を書けば殺せるノートなんか人類が滅びるまで出現する事は『まず』無い…はずだ…っと思うが……だがしかし、この作品は(も)これでイイのだ。不死身の身体は誰もが夢見る、ビルからビルに飛び移ってみたくなるのは私だけじゃない。だけどそんな事は出来ない…そう、だからアクション物は楽しいのだ。自分の代わりに『それら』をやってくれる。たとえズボンが脱げてしまって、ヒーローたる者が街の片隅で、ぶら下がった状態で民衆に恥をさらしても、恐らく人生の中でお目にかかれないであろう『おかしなクローン』と戦ってみたり、間一髪で逃げ延びる事が出来たのに、助け出してくれた美女に、普通なら死んでしまうほどに刺されても…ヒーローは『色々な所で危険』と戦わなければならないものなのですね……ああ、刺されても撃たれても悪に立ち向かう男は観ているだけで爽快な気分にしてくれる…さあ、あなたも夢の世界へいらっしゃいませ。
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 日本映画  ガマの油     
  

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 わかる。わかるんだが、やっぱりわからない映画
監督:役所広司 原案:役所広司 中田e子 脚本:うらら
矢沢拓郎:役所広司 拓也:瑛太 輝美:小林聡美 秋葉:澤屋敷純一
光(拓也の恋人):二階堂ふみ 油売り:益岡徹 ちよ(光の祖母):八千草薫
…一瞬にして巨額のお金を動かすデイトレーダーの役所広司は、1日何億と言うお金を稼ぎ、そして失うこともあった…そんな彼は、少し常人離れした男であったが、ヨーロピアンチックな豪邸に妻の小林聡美と息子の瑛太と3人で幸せに暮らしていた…ある日、瑛太の親友で少年院に入っていた澤屋敷純一が少年院から出ることになった…瑛太に頼まれて身元引受人になる役所だったが、澤屋敷を迎えにいった瑛太は途中で交通事故にあい意識不明の重体に陥ってしまう…役所と小林は突然の出来事と目の前でこん睡状態の息子に途方に暮れて居た…そんな時、澤屋敷を迎えに行く前に会っていた瑛太の恋人である、二階堂ふみからかかってきた電話にでてしまった役所は、自分が瑛太だと思い込み話し続ける彼女に息子が交通事故にあった事を言えず、つい瑛太になりすましてしまう…しかし、思わずついてしまった嘘から瑛太の存在と自分の事を再認識し始める役所…そこで、息子の最後の場所を求め澤屋敷と旅に出る…
…ガマの油…タイトルや予告からして、何か古い時代と現代を『行き来』する物語のようにも思える。実際そうなのかもしれないが、それが『現実に起こって』いるのか、もしくは『幻覚』なのか定かでは無い。そして、役所広司初監督の今作は、企画構想期間に2年ほど費やされていると言うが…何にそれだけ労力を使ったのか?全く分からない。この作品を観て『これは凄い』って言う人が居たら『細かくお聞きしたい』ものだ。タイトルである『ガマの油』を売っている『油売り』のおっさんは、どちらかと言えば観ている者を『混乱』させる要素で、存在意義が見当たらない…何が言いたいのだろうか?私にとっては『深すぎ』て分からないのか、『浅すぎ』て分からないのかさえ分からなくなる。しかし不快感は有るものの、観ていて『何か』共感するような、はたまた感動するような、不思議な感覚を持たされる作品に出来上がっている事は確か。人間は、生きている間に色々な事を学び、色々な出来事を経て成長して行くのでしょうが、全ての根本に『生』が有り、生まれたモノはいずれ死ぬ。作られたモノはいずれ壊れる。だから、ガマの油は『傷』を修復するために必要なのでしょうか?何とも中途半端な解説に自ら反省しながらも、これも『生きている間の成長』っで有ると確信しつつ温度は高めの28度。もう一度観たら納得いくのだろうか?
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 米映画  トランスフォーマー
      〜リベンジ〜
  

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 超ロボット映画の続編
監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ マイケル・ベイ ブライアン・ゴールドナー マーク・ヴァーラディアン
脚本:エーレン・クルーガー ロベルト・オーチー アレックス・カーツマン
サム・ウィトウィッキー:シャイア・ラブーフ ミカエラ・ベインズ:ミーガン・フォックス
シーモア・シモンズ:ジョン・タトゥーロ レオ・スピッツ: ラモン・ロドリゲス
ロン・ウィトウィッキー(サムの父):ケヴィン・ダン
ジュディ・ウィトウィッキー(サムの母):ジュリー・ホワイト コラン教授:レイン・ウィルソン
ミカエラの父:マイケル・パパジョン
ウィリアム・レノックス(アメリカ陸軍少佐・NEST部隊指揮官):ジョシュ・デュアメル
ロバート・エップス(アメリカ空軍曹長):タイリース・ギブソン
セオドア・ギャロウェイ(国家安全保障問題担当大統領補佐官):ジョン・ベンジャミン・ヒッキー
モーシャワー将軍(アメリカ統合参謀本部議長・NEST司令官):グレン・モーシャワー
国境警備員(エジプトの国境にある検問所の警備員):ディープ・ロイ
ワイルダー艦長(アメリカ海軍の原子力空母「ジョン・C・ステニス」の艦長):ジョン・ニールセン
グラハム大尉(イギリス軍特殊部隊より派遣されたエージェント):マシュー・マーズデン
…ミッション・シティでの戦いから2年…オプティマス・プライム率いるオートボットはアメリカ軍を母体とした対ディセプティコン特殊部隊NEST(ネスト)の一員として世界各地に散らばっているディセプティコンの残党退治に勤しんでいたが、最近になって出没回数が増えていること、そして上海戦にてデモリッシャーが死に際に残した『ザ・フォールン様が蘇る』という言葉を聴き、ディセプティコンが何か企んでいるのではと疑念を募らせる…一方、大学に進学したシャイア・ラブーフは両親、恋人のミーガン・フォックス、そしてバンブルビーとの別れを惜しみつつも、これから始まる大学生活に胸を躍らせていた…しかし、引越しの最中に見つけたオールスパークの欠片に触れた瞬間、これまで見たことのない文字が頭に浮かぶようになり、授業中に錯乱するなどといった症状が出始める…もしかしたら自分も先祖のようにいつか発狂するのではないか、とシャイヤは疑い始める…その頃、情報参謀サウンドウェーブが入手した情報によって、オールスパークの欠片を奪取したディセプティコン達は海底に沈められたメガトロンを復活させる…そうして復活したメガトロンがディセプティコンの本拠地に帰還すると、そこには主と仰ぎ、地球に対して復讐(リベンジ)の念を募らせているザ・フォールンが待っていた…
…前作からしてみれば、その驚きと感動は『誰もが』減少しているはずだ。だがしかし、新たな展開と共に目の前に繰り広げられる数々の映像は、まったく『ふざけるのもいい加減にしろ』っと言いたくなるぐらい、或いは『何でこんなモノを作っちゃったの?』っと言わずに居られない作品である。何がどうと言えないのがこの手の作品で一番困るところだが、臨場感というか、本物ポイと言うか、とにかくスゲ〜んだよ。人間なんて『彼らにとっては蟻んこ』みたいでよ、でも物語の中心は地球で起こっている訳だからメインは『オプティマス・プライム』でも周りは蟻んこ人間な訳さ。そうなると、彼ら『鉄人間』たちが戦う中でチッコイ人間がウロチョロしていると『ウヲ〜危ないよ〜』みたいなシーンが有る訳さ。そりゃも〜ドキドキだわな。シャイア・ラブーフとミーガン・フォックスが二人で砂漠の中の町で逃げるシーンは数あるシーンの中でも物凄く『どう考えても、私はそこに居るぜ』感が溢れすぎて、ディカプリオだったらタイタニックみたいに臨場感に溺れて死にますね。いや、ホントに。そんでもってアレですよ『トランスフォーマーシリーズ』は続々と作られていく事は間違い無いですな。って言うか作って下さいませ。映画ファンなら是非とも観ていただきたい作品の一つで、しかも買ってお手元に残しても良いかと…私は販売員か?などと言いながらカナリ熱いですよ。アナタも熱くなって下さいませ。
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 日本映画  ディア・ドクター
   

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 悪い事は分かってます…ですが…映画
監督・脚本:西川美和 原作:西川美和「きのうの神さま」(ポプラ社刊)
伊野治:笑福亭鶴瓶 相馬啓介:瑛太 大竹朱美:余貴美子 波多野行成巡査部長:松重豊 岡安嘉文警部補:岩松了 曽根登喜男村長:笹野高史
鳥飼りつ子:井川遥 迫田圭子(かづ子の娘):キムラ緑子 中野シゲ子:森康子
井野美佐子:市川千恵子 救急病院医師:中村勘三郎 斎門正芳:香川照之
鳥飼かづ子:八千草薫
…山間の小さな村のただ一人の医師、笑福亭鶴瓶が失踪した…村人たちに全幅の信頼を寄せられていた鶴瓶だったが、彼の背景を知るものは誰一人としていなかった…やがて刑事が二人やってきて彼の身辺を洗い始める……失踪の2か月前…東京の医大を出たばかりの研修医瑛太が村にやってくるが、慣れない田舎道で事故を起こしてしまい気がつけば診療所のベッドの上…そこで出会ったのが鶴瓶で研修先の『医者』であった…鶴瓶は看護師の余貴美子と2人きりで、この小さな村の人々の健康を守っていたが、連絡が有れば夜中でも往診に駆けつけ、独り暮らしの老人宅を訪問して健康チェックもおこなうハードな毎日を繰り返していた…鶴瓶にとって、理由は何であれ助っ人は大歓迎だった…それからは3人での診察の日々が始まる…村人たちは鶴瓶を『神』のように崇め、頼りにしているが『医者の居ない村』に鶴瓶を連れてきた事を自慢にする村長の笹野高史は、村人以上に彼の存在を誇りに思っていた…そんな田舎の小さな村で研修を始めた瑛太は、最初こそ戸惑いも有ったが順調に『医者』としての心構えやノウハウを鶴瓶の行動から学んでいく…そんなある日、一人暮らしの未亡人、八千草薫が倒れたとの一報が入る…駆けつけた鶴瓶は診察をする中で『嫌な予感』に襲われる…彼は集まっていた近所の野次馬に『心配するような事じゃない』っと説明をし追い払う…その夜、八千草の家へ再び訪れた鶴瓶は、有る決断を迫られる…
…いま日本の映画界で注目を集める若手、西川美和監督の長編第3作目となる映画。僻地での医師不足という社会問題を扱った作品は、上映が始まった瞬間から今に至るまでの過程を簡単に説明しながら『僻地医療』を表現。やがてそこから、ある男の人生と、その男の人間性まで映し出していく。その男を演じるのが笑福亭鶴瓶。落語家で有りながら、タレントとして確固たる知名度を持つ鶴瓶は今回が初主演映画。作品のほとんどの部分は『すでに過去』っとなった鶴瓶が演じる『医者』が、どんな人間であったのかを描いているが、自分以外の村人たちを心配する全ての行為は、人間味にあふれ医者の鏡のように思わせる。しかし、村人にとって『神』のような存在の『医者』が『医者じゃなかった』っとしたら…民衆を騙し、高額な給料をもらい、裕福な生活をしていれば話は別だが、この『医者』は『医者』では無かっただけで『本来の医者』としての役目は、十分すぎるほど果たしていたのではないだろうか。そして、後半部分にさしかかり、お話の背景が見え始めた時『逃げたいのに逃げられない』のか『逃げたくないのに逃げなきゃいけない』その男の…いや、人間の問題点と『医療とは何か』っと言うところまで、観ている者を引きこんでいく。そしてラストに訪れるシーンでは『え〜?そんなのも有りな訳?』っと…私たちに分かりやすく問いかける、優良作品にして是非とも観ておきたい逸品の出来上がりです。
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2009年5月と6月で17作品

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いってらっしゃい           またの機会に           映画に関する書き込みは『Movie:Bu〜』

埼玉県の山奥にこんな食堂ありました 道草大衆食堂何茶亭