こんなん観ました 出来る限り悪いことは取り上げたく無いのに
      観て見ぬ振りが出来ないネタばれ有るかも映画情報
                          2009年9月10月の映画紹介
2009年版9月10月
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他サイトさんの映画批評とは違い、あくまでも『映画の紹介』っと言う観点でお楽しみください


温度説明の目安
観なきゃ良かったような気がする、極寒『しばれる映画』=-10℃〜0℃
観なくても良いような気がする、寒さハツラツ『おこたつ映画』=1℃〜10℃
観て良かった気がする、日向は暖か『縁側映画』=11℃〜20℃
観なきゃ損な気がする、汗ばむ心『砂浜映画』=21℃〜35℃
観たら得する気がする、極暑『あついぞ熊谷映画』=36℃〜45℃
 日本映画  南極料理人
  

   見ろ!見るんだじょぉ
  南極に『行かされた料理人』映画
監督・脚本:沖田修一
西村淳(調理担当):堺雅人 本さん(雪氷学者):生瀬勝久 タイチョー(気象学者):きたろう
兄やん(雪氷サポート):高良健吾 ドクター(医療担当):豊原功補 西村の妻・みゆき:西田尚美
主任(車両担当):古舘寛治 平さん(大気学者):小浜正寛 盆(通信担当):黒田大輔
西村の娘・友花:小野花梨 KDD清水さん:小出早織 スズキ:宇梶剛士 船長:嶋田久作
…海上保安庁の料理担当である堺雅人は、日々『なんとな〜く』毎日を繰り返していた…南極ドームふじ基地に派遣される事を夢見ていた同僚(?)が、めでたく南極へ出発が決まった直後事故で負傷…『他人事だった南極行』が自分に降りかかってくる…もちろん、誰もが決して行きたくない『任務』な訳で、返事は濁していたが…めでたく南極行…南極とは、ペンギンやアザラシはおろかウィルスさえ生存できない極寒の地である…楽しみと言えば食べることだけ…観測隊員のために西村は、時に贅沢な食材を使い、娯楽の少ない彼らをもてなしていた…日本から遠く離れた堺の心の支えは家族…しかし、ある日娘から「お父さんがいなくなってから毎日が楽しくて仕方ありません」というファクスが届き、ショックを受ける…そんな、極寒の地で約1年半がゆっくりと時を刻む…
…南極隊員で料理担当であった西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を映画化。日本から1000キロも離れた平均気温マイナス54度の土地で働く観測隊員の生活をユーモアたっぷりに描く。自分の意志に反して南極に単身赴任になった料理長・西村。しかし、テレビも外食もコンビニもない南極で、朝昼晩三食を観測隊員に作る西村は、いつしか隊員たちと家族のような心の繋がりを感じるようになっていく。ロケは北海道で行われ、セットで作られたドームふじ基地は、実際の設計者である北見工業大の教授たちにそっくりだとお墨付きをもらったとか。南極観測隊が実際に持っていった食材リストなどと照らし合わせ、入念に練り上げた料理の中でも、隊員の誕生日など時々のイベント毎にふるまわれる豪華食材を使用した料理。たとえば、頭を食卓に飾り付けた特大えびフライで使用した伊勢えびは、なんと1尾あたり数万円もする国産の高級品。また、ついよだれが出るローストビーフの肉塊は、牛肉の格付けランクでA4に位置する、これまたひとつ店頭価格20万を超える和牛だ。高級食材を使うということは、撮影現場に「失敗したら取り返しがつかない」という緊張感を生むと同時に、芝居とはいえそれを口にするキャストに驚きや感動をもたらす効果がある。数ある料理の中で、もっとも苦労したのは、意外にも手打ちのラーメンだそうな。麺の打ち方からスープの取り方まで、研究に研究を重ねた上でできあがったのが、周囲から「いまどき珍しいクセになる美味しさ」と絶賛された、鶏のスープで割ったしょうゆ味のラーメンだ。一方、ラーメンはキャストにも今作品最大級の試練を用意することになった。きたろう扮するタイチョーが久しぶりのラーメンを夢中ですする場面は、沖田監督の「アクション・シーンとして撮りたい」というこだわりから、およそ13回(全員で食べるシーンも入れると18回!)近くもテイクが重ねられた。お腹をスープでたぷたぷにしながら、おいしそうな表情を崩さないきたろう。裏では、予想外のテイク数に麺を切らし、あわてて材料の買い出しに出かけるフード・スタッフの姿があったという。おいしそうな料理を作る秘訣とは、「本当においしい料理をできたてで提供する」こと。視覚だけでなく、味覚にも残る料理を用意するため、麺を打つ現場には、飲食店同様の活気がいつも満ちあふれていたという。そんな今作は、夏観ても寒そうな、冬観ても暖かい優良作品の一品として記憶しておくとEかも。
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 韓国映画 グッド・バッド・ウィアード

   見ろ!見るんだじょぉ
  賞金ハンター・ギャングのボス・こそ泥…宝の地図を巡って3人が荒野を駆ける映画
監督・脚本:キム・ジウン
パク・ドウォン(良いヤツ):チョン・ウソン パク・チャンイ(悪いヤツ):イ・ビョンホン ユン・テグ(変なヤツ):ソン・ガンホ
…混乱が続く1930年代の満州…こそ泥のソン・ガンホは大陸横断鉄道に強盗を仕掛け、日本軍人から謎の地図をせしめることに成功した…だがその時、列車が別の何者かに襲撃を受ける…襲撃したのはイ・ビョンホンの率いるギャングたちで、彼らは偶然ソンが手にした日本軍の宝の地図を狙って来たのだ…さらに、その列車に乗っていた賞金ハンターのチョン・ウソンも参戦…3人は宝の地図を巡っての争奪戦を始めるが、3人が辿りついた場所は…
…さまざまな民族や人種が入り乱れ、混沌とした満州を舞台に、こそ泥のソン・ガンホとギャングのボスのイ・ビョンホン、そして賞金稼ぎのチョン・ウソンが日本軍の残した宝の場所を示すと言われる地図を巡って、壮絶な争奪戦を繰り広げる作品なわけだが、『中国』っと言うとてつもなく広大な土地を行き来する大遠征が決行され、計400人に及ぶ現場常駐スタッフは『昼の最高気温が45度に達し、それが朝には10度程度まで下がる』っと言う30度を超える気温差に加え、天気予報など何の役にも立たない砂漠特有の砂嵐や黄砂。それらの天候がもたらすスケジュールも予測不可能な『殺人的環境』を乗り越え今作品が出来上がったと言う。望んだイメージに合った地域には車両が入る道路が無く、撮影前に新しく作った道路だけでも33キロメートルに達すると言うから、これはもう『たいしたもんだ』っの一言に尽きる。使われた銃器の数は200余丁に達し、空砲弾も3万余発で韓国映画史上最多だそうな…すごヒ…韓国映画を代表する3人が1本の作品に登場するのだから、世界中が驚き、注目を浴びるのは分かるが、そんな事よりも『この作品自体』が無茶苦茶すぎて、それを演じている彼らに嫉妬感まで異常発生してしまう始末。何とも腹立たしく、愉快で、痛快な怪物ランドのプリンスだ。作品のテイストは西部劇そのもので、雑多な満州の街での銃撃戦や馬を駆りながらのガンアクションなど、見どころは満載だし、CGを使わないリアルアクションだけに迫力も満点。中でも本格的な悪役に挑戦したイ・ビョンホンの冷徹な演技は注目だ。っが、カッコイイのはチョン・ウソンが一番…って事で→
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 仏映画  96時間
  

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  96時間以内で何とかしないと…映画
監督:ピエール・モレル 脚本:リュック・ベッソン ロバート・マーク・ケイメン
ブライアン:リーアム・ニーソン キム:マギー・グレイス サム:リーランド・オーサー ケイシー:ジョン・グライス
バーニー:デヴィッド・ウォーショフスキー アマンダ:ケイティ・キャシディ シーラ:ホリー・ヴァランス レノーア:ファムケ・ヤンセン
スチュアート:ザンダー・バークレイ ジャン=クロード:オリヴィエ・ラブルダン パトリス・サンクレア:ジェラール・ワトキンス
ピーター:ニコラス・ジロー
…17歳になったばかりのマギー・グレイスが、友だちと初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐される…まさに誘拐される瞬間に彼女と携帯電話で話していた父親のリーアム・ニーソンは、自らの手で犯人たちを地獄の果てまで追い詰め、娘を奪還しようと決意し、単身パリに乗り込む…誘拐犯はアルバニア系の人身売買組織だと判明…政府の秘密工作員として活動してきた経験を生かし、単独で捜査を開始するが、その組織の人身売買は、およそ『96時間』で闇に埋もれてしまう…
…『トランスポーター』シリーズなどのヒットメイカー、リュック・ベッソンが製作を務めた本格アクション・スリラー。
96時間というタイムリミットの中、愛娘を誘拐された父親が誰の助けも借りず、たった一人で人身売買組織からの奪還を試みる。元工作員というアクション・ヒーローとしても、娘を思う父親としても、説得力のある存在の名優リーアム・ニーソンが重厚な演技を見せている。娘を探し出すためにあらゆる手段を使い、激しいカーチェイスや銃撃戦、そしてマーシャルアーツなど、ノンストップで繰り広げる『娘を思う父親』のアクションは必見。まるでそこに居たかのような連想シーンとかも含め、『こんな凄いお父さんは居ませんよ』っと、思ってしまうのが『ふてぃうの人』ですよね。でも、元工作員って事で許してやってください。
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 日本映画  20世紀少年
      <最終章>
       ぼくらの旗
  
   
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  20世紀少年<最終章>僕らの旗…映画
監督:堤幸彦 原作:浦沢直樹 脚本:長崎尚志 浦沢直樹
ケンヂ(遠藤健児):唐沢寿明 オッチョ(落合長治):豊川悦司 ユキジ(瀬戸口ユキジ):常盤貴子 ヨシツネ(皆本剛):香川照之
カンナ(遠藤カンナ):平愛梨 蝶野:藤木直人 マルオ:石塚英彦 ケロヨン:宮迫博之 フクベエ:佐々木蔵之介
春波夫:古田新太 ヤン坊・マー坊:佐野史郎 角田:森山未來 高須:小池栄子 小泉響子:木南晴夏
13番(田村マサオ):ARATA 仁谷神父:六平直政 サナエ:福田麻由子 市原節子:竹内都子 ケンヂの同級生:石橋保
ヤマさん:光石研 敷島ミカ:片瀬那奈 諸星:津田寛治 漫画家・金子:手塚とおる 漫画家・氏木:田鍋謙一郎
タイマフィア・チャイポン:サーマート・セーンサンギアム 中国マフィア・王:チェン・チャオロン
ケンヂ(子供時代):西山潤 オッチョ(子供時代):澤畠流星 ユキジ(子供時代):松元環季 ヨシツネ(子供時代):小倉史也
マルオ(子供時代):安西壱哉 ケロヨン(子供時代):森山拓哉 ドンキー(子供時代):吉井克斗 コンチ(子供時代):清水歩
モンちゃん(子供時代):矢野太一 サダキヨ(子供時代):藤原薫 ヤン坊・マー坊(子供時代):山田清貴
フクベエ(子供時代):上原陸 池上(子供時代):吉田海夕 ヤマネ(子供時代):安彦統賀
地球防衛軍:高嶋政伸 地球防衛軍:田村淳(ロンドンブーツ) 猟師:遠藤賢司 ジジババ:研ナオコ 敷島教授:北村総一朗
集会場の裏方:岡田義徳 ライブ客:左右田一平 吉田照美 ダイアモンド☆ユカイ MCU 原口あきまさ 斎藤工
厳道館師範代・大垣武蔵 エロイムエッサイムズのギタリスト:武内享 中学時代のケンヂ:田辺修斗 万丈目胤舟:石橋蓮司
神様:中村嘉葎雄 キリコ:黒木瞳
…「世界大統領」となった『ともだち』が、世界を支配する『ともだち歴3年』(西暦2017年)…殺人ウイルスが蔓延した東京はそびえたつ壁に包囲され、都民の行動は完全に制限されていた…そして『ともだち』は「8月20日正午、人類は宇宙人に滅ぼされる。私を信じるものだけが救われる」と声明を発表…それは、その日時に新たな殺人ウイルスがばらまかれることを意味していた…一方、ヨシツネ率いる反政府組織『ゲンジ一派』、武装蜂起を訴えるカンナ率いる強硬派『氷の女王一派』、そしてユキジとオッチョらは、それぞれ人類滅亡を回避する方法を水面下で模索していた…しかし、この戦いはケンヂの脳裏に残る『ある出来事』が原因だった…
…総製作費60億円、300名を超えるオールスターキャスト、1年間におよぶ長期撮影と、すべてがこれまでの邦画のスケールを突き破った世紀のプロジェクトが、遂に完結する。『血のおおみそか』事件からケンヂはなぜ行方不明だったのか? キーパーソンとなるケンヂの姉・キリコは、今どこで何を? そして『ともだち』とは、いったい誰なのか…すべての謎が矢継ぎ早に明かされ、第1章から積み重ねられてきたエピソードが次々と繋がっていく。これまでの大芝居のカラクリがあばかれ、メッキがはがれると同時に明らかになっていく『ともだち』の素顔は見どころだ。『ともだち』と『彼ら』がいったい、どうして戦わなければならなかったのか…って言うか人類を殺しすぎなんですけど…ま〜それはオイトイテ面白いです。ただ、何で『ここまで殺ったか』は、分かりません。まったく。
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 米映画   サブウェイ123
        激突
  

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  二人の男が善と悪の境目で大金をめぐり『衝突』する…映画
監督:トニー・スコット 原作:ジョン・ゴーディ 脚本:ブライアン・ヘルゲランド
ウォルター・ガーバー:デンゼル・ワシントン ライダー:ジョン・トラヴォルタ カモネッティ警部補:ジョン・タートゥーロ
レイモス:ルイス・ガスマン ガーバーの上司ジョンソン:マイケル・リスポリ ニューヨーク市長:ジェームズ・ガンドルフィーニ
…ニューヨーク午後2時…4人組の男が地下鉄をジャック、乗客を人質に立てこもった…犯人グループは無線で地下鉄運行指令室に連絡し、59分以内に市長に1,000万ドル用意させろと要求…連絡役には最初に無線で話をした地下鉄職員のデンゼル・ワシントンを指名してきた…人質救出班のジョン・タートゥーロ警部がそれを代わろうとすると、犯人は乗客に発砲…仕方なく犯人との交渉役に就くデンゼルだが、彼はある容疑で左遷されたばかりで、この犯人グループのリーダーで頭脳派犯罪者のジョン・トラボルタに知られてしまう…今回の件に何ら関係の無いと思われる『ただの偶然』な二人の出会いは、トラボルタが練り上げた『完璧な策略』の思わぬ落とし穴になってしまうのか…それとも…
…大都市ニューヨークに張り巡らされた地下鉄を何者かがジャック。その犯人と交渉役を任せられた平凡な地下鉄職員との手に汗握る交渉劇を描いたサスペンス・アクション。片や頭のキレル頭脳派な犯人、片や地下鉄を知り尽くした経験豊かな職員という異色の組み合わせが、言葉による白熱のバトルを繰り広げる。主役2人の会話が中心となるだけに俳優の演技力が重要となるが、ガーバー役にデンゼル・ワシントン、犯人のリーダー役にジョン・トラボルタと、そこは演技派の俳優を配する完璧な布陣。2人の巧みな演技が観る者をぐいぐいと引き込んでいく。そして、交渉が進むにつれ見えてくる『本当の二人』が一体どんな事をして、何をしようとしているのか。犯人グループが要求する『大金』が運ばれるシーンには『笑った』私だが、あそこは笑う場面では無いのだろうか?今までの緊迫したストーリーのイワユル『箸休め』的な要素なのか…それにしても、昨今トラボルタは『素晴らしい悪役』が板についてきました。っと言うよりも彼しかいないですね…きっと…ただ、今回トラボルタが演じた頭の良い犯人の狙いは大体分かったのですが、イマイチハテナマークの『イチハテ』ってところでしょうか。そして、デンゼル・ワシントンが物凄く疲れ切った『頑張ったんだよ、お父さんは』っと伝わる出鼻から一転、後半部分ではニューヨーク市民が称えるべき英雄(市民じゃなくて市長かな?)となってエンドロール…じゃ〜トラボルタはどぉなったか?自分の目で確かめてください。
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 日本映画  火天の城
  

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  親方様の言いつけも、彼を思うがゆえに『刃向かう』天才建築家が釣りはしない…映画
監督:田中光敏 原作:山本兼一 脚本:横田与志
岡部又右衛門:西田敏行 岡部凛:福田沙紀 織田信長:椎名桔平 岡部田鶴:大竹しのぶ 平次:寺島進
熊蔵:山本太郎 市造:石田卓也 弥吉:上田耕一 太助:ペ・ジョンミョン 留吉:前田健 ふさ:熊谷真実
うね:水野美紀 丹羽長秀:西岡徳馬 木村次郎左衛門:渡辺いっけい 羽柴秀吉:河本準一 堺の豪商:遠藤章造
中川左内:田口浩正 中井孫太夫:内田朝陽 池上五郎右衛門:石橋蓮司 木曾義昌:笹野高史 戸波清兵衛:夏八木勲
大庄屋甚兵衛:緒形直人
…天正4年(1576年)、長篠の戦いで勝った織田信長は、琵琶湖を臨む安土の地に巨大な城を築くべく、彼が見込んだ熱田の宮番匠・岡部又右衛門に自身が出向き命じる…親方様から直々に頼まれた『モノ』を断る理由など無い、むしろ又右衛門は喜んで即座に引き受ける…だが、信長の要望は『限りなく不可能』に近く、更には建築に無知な親方様の『無謀な』考えに『刃向かう』設計図を提示する…これに腹を立てた信長は、建設を指揮する総棟梁を名だたる番匠たちとの図面争いで決めると言いだしてしまう…夢のような仕事を前に、寝食を惜しんで図面作りに没頭する又右衛門を、妻の田鶴、娘の凛らが支えるが、空前の巨大建築の完成には多くの困難が待ち受けていた…しかし、それは又右衛門が望み、又右衛門が成し得るべき大業の一部分にしか過ぎなかった…
…五層七階の楼閣、日本で初めて天主を有し、その部材だけでも40000点。主柱は樹齢2000年の神木を使用――戦国ブームの昨今、前代未聞の“城郭要塞”安土城のファンは多い。本作は第11回松本清張賞を受賞した山本兼一の同名小説を基に、織田信長の構想にほれ込み、前代未聞の城郭要塞・安土城の築城に携わった天才宮大工・岡部又右衛門の生き様を描く時代劇。『釣りバカ日誌』シリーズなどでお馴染みの西田敏行が岡部又右衛門を熱演する。城作りのダイナミズムを、壮大なスケールでとらえた映像は圧巻の一言だが、名工の業績にスポットを当てつつも、その裏にいた無名の男たち女たちのドラマを描き出しているところにも注目していいだろう。いつ刀を抜いて切りかかっても不思議では無い信長を演じる椎名桔平。何が起ころうとも信念を曲げない岡部又右衛門を演じる西田敏行。どちらも、名優ぶりを発揮しカナリ熱い映画になっているが、しかし、この『なんとなくユルイ』感じは何だろうか?大竹しのぶがユルイからか?山本太郎がメロリンキュウだからか?緒形直人が草の乱に出ているからか?訳は分からんがユルイ。とにもかくにも、ここのところ熱い映画が続いていると思ったら…広島・長崎に黙祷とか…
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 日本映画  BALLAD
 〜名もなき恋のうた〜
  

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  あの「クレヨンしんちゃん」の名作映画を実写化…映画
監督・脚本:山崎貴
井尻又兵衛:草g剛 廉姫:新垣結衣 大倉井高虎:大沢たかお 川上美佐子:夏川結衣 川上暁:筒井道隆 川上真一:武井証
仁右衛門:吹越満 お里:斉藤由貴 文四郎:吉武怜朗 彦蔵:波岡一喜 吉乃:香川京子 安長:小澤征悦 康綱:中村敦夫
…ひょんなことから戦国時代にタイムスリップした小学生の武井証は、春日という小国の姫である新垣結衣と、姫を命がけで守ってきた侍の草g剛と出会う…真一の面倒を見ることになった草gは、最初は嫌がっていたものの、素直な心を持つ証に徐々に気を許し、奇妙な絆を育んでいく…そんなある日、北関東の大名で妙に頭の切れる大沢たかおが美人の誉れ高い新垣に婚儀を申し込む…国のことを思い、縁談を了承する新垣…しかし幼なじみの新垣と草gは、この時代には決して叶わぬ身分違いの恋を、互いの胸深くにしまい込んでいるのだった…
…『ギャグアニメのはずなのに、オトナが泣けるとは』と評判が広がり、普段はアニメ映画を見ない映画ファンまで劇場に殺到するという、異常事態が起こった『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(02)。この今でも語り継がれる傑作を、『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)の山崎貴が実写映画化した。勇猛な武将ながら女性にはウブな又兵衛を草g剛が、美しく凛としたたたずまいの廉姫を新垣結衣が好演。また傲慢な敵将・大倉井高虎を演じた大沢たかおの凄みも見逃せない。幼稚園児から小学生に設定が変わっている“しんちゃん”こと真一を演じるのは、『いま、会いにゆきます』の映画版・TVドラマ版の両方で秋穂祐司役を演じ、注目された武井証(あかし)。本年度は『ぼくとママの黄色い自転車』でも主演を務めており、今もっとも注目を集める子役だ。
さて、この作品は元が元だけに(上記のように異常事態な作品だから)ハズレは無いと思っていたが、なかなかどうして、大した出来栄え『にも』感動させられる。小学生の主人公が(主人公なんだよね?)姫様の祈りで『過去』に呼ばれるんだけど、失踪してしまった息子を心配する両親が『自動車ごと』過去に行ってしまい、その車で家族揃って帰って来れるのだから、ちょっとした旅行気分だが…燃料無くならなくて良かったね…っとか余計な事も思える余裕があるぐらい、ゆったりとした間合いと、戦の時に魅せる緊迫感とが結構バランス良く構成されていると感じました。ちょっと侮れない作品…それも、もう一年前か…
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 日本映画  TAJOMARU
  

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  あ〜〜なんと歯がゆい…映画
監督:中野裕之 脚本:市川森一 水島力也
畠山直光&新多襄丸:小栗旬 阿古:柴本幸 桜丸:田中圭 道兼:やべきょうすけ 畠山信綱:池内博之 栗山秀隆:本田博太郎
旧多襄丸:松方弘樹 景時:近藤正臣 足利義政:萩原健一
…乱世の時代、室町末期…代々管領職を排出する名門・畠山家の次男・小栗旬は、兄の池内博之と共に、将軍より「阿古姫と結婚し大納言家の財産を継いだ者を管領とする」と告げられた…阿古は直光の許婚だったが、信綱は彼女を自分のものにせんと強引に事を起こす…小栗は阿古らと山に逃げるものの、今度は兄弟同然に育った家臣・田中圭の裏切りに合ってしまう…そんな失意の中、小栗と阿古は大盗賊・多襄丸と出会ってしまう…
…ベースは芥川龍之介の小説「藪の中」。あの黒澤明監督の『羅生門』の原作として知られる傑作を、鮮烈かつドラマチックな時代活劇として映像化した。名家の次男に生まれた男が、兄や親友、愛した女から裏切られた後、稀代の盗賊・多襄丸となり再び立ち上がる姿を描いていく。主人公の直光を演じるのは今最も輝きを放つ若手実力派俳優の1人・小栗旬。裏切られながらも惚れた女を追い続ける男を、凄みすら感じさせる演技で表現した。その存在感は共演の松方弘樹や萩原健一ら大御所を向こうに回しても全くかすまない。それに対する桜丸を演じた田中圭の悪役ぶり、柴本幸の悪女ぶりも際立つ。
ほんじゃまたまた、少しばっかりブ〜垂れてみるとしよう。やはり今回主演の小栗旬が何とも凄い。物凄く純粋な心やさしい青年はありとあらゆる『裏切り』に直面し、そのうえで、もがき苦しむも最終的に正義を勝ち取る…が、もうそんな時代は終わろうとしていた…って何とも観ている者の気持を『どうにもやり場を無くす』ような作りが、悔しいやら、拍手を送りたいやらで『納得がいかん』…みんな本当はやさしいんじゃないか〜〜〜畜生〜〜〜煮えきらなくてもよろしい方にはお勧めで〜〜ごわす。
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 米映画   ウルヴァリン
    :X−MEN・ZERO   
  

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  ウルヴァリンが、どのように誕生したか映画
監督:ギャヴィン・フッド 脚本:デヴィッド・ベニオフ スキップ・ウッズ
ローガン(ウルヴァリン:ヒュー・ジャックマン ビクター(セイバートゥース):リーヴ・シュレイバー ケイラ:リン・コリンズ
ストライカー:ダニー・ヒューストン レミー・ルボー(ガンビット):テイラー・キッチュ
ウェイド・ウィルソン(デッドプール):ライアン・レイノルズ ライス:ウィル・アイ・アム エージェント・ゼロ:ダニエル・ヘニー
ブラッドリー:ドミニク・モナハン フレッド・デュークス:ケヴィン・デュランド
…特殊な肉体を持つ『ミュータント』であるヒュー・ジャックマンと弟思いのリーヴ・シュレイバー兄弟は、その『能力』の使い道として遥か昔より数々の戦争を生き延びて来た…だが、戦争の中で凶暴化をし続ける兄ビクター、そして非人道的な任務を行う特殊部隊チームXと袂を分けたジャックマンは、カナダの山奥で女教師リン・コリンズと共に静かに暮らしていた…そんなある日、彼の元にチームXの中心人物ダニー・ヒューストンが現れる…彼はチームXを抜け殺人鬼となったリーヴ打倒を手伝うように言うが、これを拒否…しかし、その数日後今度はリーヴが現れ、最愛のコリンズを殺されてしまう…
…『X-MEN』シリーズの中で高い人気を誇る孤高のヒーロー、ウルヴァリン。両手から伸びる超金属の爪を武器に圧倒的な戦闘力を見せる彼の誕生に秘められたドラマを、怒涛のアクションと共に描く。後にウルヴァリンと名乗る男・ローガン、その兄にして野獣のような狂暴さを持つビクターの関係を中心に物語は展開。そこにローガンの愛する女性・ケイラ、チームXのリーダー・ストライカーが加わり、作品の中の怒りと悲しみの感情が加速していく。ウルヴァリン誕生の秘話や、彼が過去を知らない謎など、ファンが知りたい事の数々を網羅しながらラストに潜む陰謀と裏切りに直面した時、貴方は新たなる『X-MEN』の到来を予感するであろう。そして、ウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンは自慢の肉体で惜しげもなくダイナミックなアクションを披露しているが、これだけウルヴァリンが似合う俳優さんも居ないのでは無かろうかと思う昨今でも、あの髭は違和感有りますな〜って事で今回も暑い38℃でどうですか?
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 米映画  マーシャル博士の
       恐竜ランド
  

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  時空間を越える装置で博士がやってきたのは恐竜ランドだった映画
監督:ブラッド・シルバーリング 脚本:クリス・ヘンチー 、デニス・マクニコラス
リック・マーシャル博士:ウィル・フェレル ウィル・スタントン:ダニー・マクブライド ホリー・カントレル:アンナ・フリエル
…タイムワープの研究を進めるウィル・フェレル博士だが、最近はすっかり落ち目でグダグダな日々を繰り返していた…しかし、ウィルの説を信じるアンナ・フリエルの励ましにより、時空間の歪みを行き来できる装置を完成…二人は完成確認のために実験場所を選定し向かった先が『お化け屋敷?』…人里離れた場所で土産物屋と『お化け屋敷』を営む怪しげなダニー・マクブライドに案内され、しょぼい演出とダニーのお粗末なアナウンスで奥へと進む3人…やはりここではダメかという空気が漂う中『装置』が突如発動…3人は目覚めた時、不思議な異次元世界に『落ちてしまった』ことに気づく…そこはあらゆる時代や世界が混在する不思議な空間で、恐竜たちが闊歩し、トカゲ人間が王国を築いている場所だった…
…70年代にアメリカで放映されていたテレビシリーズ「Land of The Lost」が最新SFXにより、現代に甦った。出演は「俺たち〜」シリーズで知られるウィル・フェレル。アメリカではベン・スティラー、アダム・サンドラーと並ぶ人気コメディアンだが、日本ではその「暑苦しい顔」が災いして(?)知名度はいまひとつ。彼の芸風は、行動は下品だが、やることは子どもじみていているという役柄が得意。さて本作はというと、『ナイト・ミュージアム』のように、ファミリー層を狙ったため下品ネタは縮小。個人芸をなるべく封じ、SFチックなCGで見せようとするので、笑いの過激さは控えめ。「俺たち」シリーズとはまたちがった一面が見られる。しかしながら、何故に『この近く』で上映していたのか…していなければ観ずに済んだのに…っと言う作品…それでも、温度が高い36℃と言うのは、もう1年も前に付けた温度だからか…今となっては誰も分からない…
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 日本映画  ハイキック☆ガール
  

   見ろ!見るんだじょぉ
  観ているうちに蹴られてる…世界初!失神体感…映画
監督・原作・脚本:西冬彦 脚本:木村好克
土屋圭:武田梨奈 仲間亮介:高橋龍輝 拳牙:天野暁兒 竜足:須藤雅宏 空拳:八木明人 天倒:山根和馬
天羽:鈴木信二 飛燕:蒲生麻由 虎突:横山一敏 跳麗:渡辺久江 飛翔:永嶋美佐子 赤城健:西冬彦
跳華:杉山綾 リン:小林由佳 ケイコ:井村空美 リカ:秋元才加 アユミ:美里ゆう 山本師範代:神尾佑
国誠館空手部主将:佳本周也 松村義明:中達也
…ある空手道場へ通う女子高校生・土屋圭は、天性の運動神経で男子顔負けの強さを誇り、道場でも一目置かれている彼女に師匠の松村は黒帯を許してくれない…そのため彼女は日々屈辱にも似た稽古の繰り返しをしていた…「空手の極意は型にあり」と教え、組手で相手を叩きのめすことばかり考えている圭を認めない師匠に対する圭の苛立ちは、遂に格闘技・武道の達人たちを集め依頼された標的を壊す集団“壊し屋”への参加という最悪の形となって現れる…“壊し屋”の入門テストに合格した圭は、壊し屋と松村の因縁を知るが、もはや圭に逃げ場はなかった…師匠の松村を襲う壊し屋の精鋭たち…弟子のために立ち上がる松村…遂に戦いの時がやってくる…
…『黒帯 KURO-OBI』で本物の空手師範たちに気を失うまで戦わせ、『少林少女』でプロデューサーを務めた激辛&激痛アクションの第一人者、西冬彦監督作品。主人公を演じるのは、月心会の道場を訪ねてきた西に技を披露しそのレベルの高さに驚いた西の勧めで本作のオーディションに参加したという、空手黒帯、全日本チャンピオンの武田梨奈。彼女の身体能力が凄いのか、はたまた今作に登場する全ての登場人物が凄いのか、全く分からないが凄いのは確か…しかし…映画作品として凄くないのは明らかで…つまりは…全てが本物だろうけど…『痛そう』じゃなくて『痛い』んだろうけど…だから『何?』作品である。仮に、ノンストップで30分間アクションを続けるスタント兼俳優の方がいらっしゃったとして、そのアクションが物凄く厳しいシーンだったとしても、観ている者に『それ以上』を感じさせられないのであれば、それは監督が悪い。っとしか、言えないだろう。シーンのそれぞれが度肝を抜くカットの集合体だから、度肝を抜く『作品』になるかと言ったら…『それは絶対ない』…観ているうちは『なんとなく』流れている数々のシーンは、脳裏に焼き付いて離れないだろうが、映画作品として『もう一度観たいか?』っと問われれば『しばらくは観たくない』っと答えるだろう…更には、その感動も薄れて『観たい』っと言う感情すら無くなるだろう。実際に痛くないアクションだったとしても私は『マトリックス』を何度でも観たい…で→
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 日本映画  カムイ外伝
  

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  抜忍はどこまで行っても抜忍映画
監督・脚本:崔洋一 脚本:宮藤官九郎
カムイ:松山ケンイチ スガル(お鹿):小雪 不動:伊藤英明 サヤカ:大後寿々花 大頭:イーキン・チェン 吉人:金井勇太
ミクモ:芦名星 アユ:土屋アンナ カムイ(少年時代)イ・ハソン 山本浩司 絵師:PANTA 水谷軍兵衛:佐藤浩市 半兵衛:小林薫
…貧しさゆえに幼くして忍びの世界に足を踏み入れたカムイは、強靱な意志と優れた忍術を身につけて成長する…しかし、理不尽な殺戮に明け暮れ、厳しい掟に縛られた年月を経た後、自ら選んだ世界を捨てる覚悟を決める…それは即ち裏切り者として追われる身となることだった…逃亡を続けるカムイは、偶然命を救った漁師の半兵衛一家のもとに身を寄せるが、半兵衛の妻は抜忍として身を潜めるかつての仲間スガルだった…
…『月はどっちに出ている』『血と骨』の監督・崔洋一が人気脚本家・宮藤官九郎と共に脚本を担い、主演に若手No.1の存在感と演技力を誇る松山ケンイチを迎え、伝説の漫画家・白土三平の名作忍者コミックの実写化に挑戦した。長大な原作の中から「スガルの島」編を選び、灼熱の沖縄ロケをはじめとした過酷な撮影を敢行し、ダイナミックなアクション大作を完成させた。孤独なヒーローを演じ、走りひとつ取っても様になっている松山のほか、敵か味方か判別不能な“渡り衆”の長・不動役で男の色気を見せる伊藤英明、さらにはカムイへの恋心に身を焦がすスガルの娘・サヤカ役に魂を吹き込む大後寿々花など脇を固めるキャストの健闘も光る。細々とした『仕掛け』がなかなか面白い作品で『忍者』に興味が有る者ならば、崔洋一が繰り出す一瞬ごとがじっと観客席に我が身を止まらせて置かず、恐らくは周辺で観覧されておられたその他の方々には、不快感を感じさせてしまったであろう事が今になってみれば後悔の念でお恥ずかしいやら、申し訳ないやらで言葉も出ないほど『心身ともに揺さぶられた』作品である。とは言え『完璧な作品』なんてのは存在しないと思う私が一言発するとすれば、あと30分伸ばしてもいいから『少年時代』のカムイと逃亡している時のカムイを観たかったような気がする。しかし、それぞれにピタッとハマるキャストは素晴らしい…ある一人を除いて…何でもいいから文句言わすに観とけ。
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 日本映画  ATOM−アトム−
  

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  あ〜じゃね〜こ〜じゃね〜言われながら、やっと出来上がった映画
監督・脚本:デヴィッド・バワーズ
製作総指揮:セシル・クレイマー 、ケン・ツムラ 、ポール・ワン 、フランシス・カオ
原作:手塚治虫 脚本:ティモシー・ハリス
トビー/アトム:フレディ・ハイモア/杉戸彩 テンマ博士:ニコラス・ケイジ/役所広司 お茶の水博士:ビル・ナイ/西村朋紘
コーラ:クリステン・ベル/林原めぐみ オリン:ユージン・レヴィ ストーン大統領:ドナルド・サザーランド/土師孝也
ハムエッグ:ネイサン・レイン ゾグ:サミュエル・L・ジャクソン
…空中都市メトロシティで暮らしていたが、父テンマ博士の研究所で事故により帰らぬ人となった少年トビー…テンマ博士は息子トビーをロボットとしてよみがえらせるべく日夜トビーのためだけに時間を費やしてきた…だが、自ら作っておきながら元のトビーとは違うからという理由で捨ててしまう…捨てられた事によって地上にやって来たトビーは、テンマ博士同様に自分の身勝手な都合で次々に廃棄する人々に捨てられた、旧型ロボットや人間たちと触れ合ううちに、故郷とは全く違う『地球上で』アトムという名前で『新しく生まれ変わる』ことになる…だが、アトムを動かしている『源』はもともと『分割された一方』である事が彼を新たな戦いへと導く…
…手塚治虫原作で自らテレビアニメ化もした不朽の名作『鉄腕アトム』を、ハリウッドでCGアニメ化。少年トビーがアトムとなる悲しい背景から、人々との触れ合いや冒険を生き生きと描く。アトムの声を務めるのは、『チャーリーとチョコレート工場』『奇跡のシンフォニー』の天才子役フレディ・ハイモア。お茶の水博士を『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイ、テンマ博士を『ゴーストライダー』のニコラス・ケイジが担当するなど、ほかの登場人物の声を演じるキャストたちも豪華。一時は、製作中止になったとか、何かの圧力が掛っているとか、はたまた『呪いが…』なんて事まで噂された作品は無事、誕生して50年以上を経て、新たなスタイルで生まれ変わったのである。いや、イイんじゃないですか?これはこれで…ね〜…どうです?
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 日本映画  クヒオ大佐
  

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  実在の結婚詐欺師を堺雅人が怪演…映画
監督・脚本:吉田大八 原作 吉田和正 脚本 香川まさひと
クヒオ大佐:堺雅人 永野しのぶ:松雪泰子 浅岡春:満島ひかり 須藤未知子:中村優子
永野達也:新井浩文 高橋幸一:児嶋一哉 木下理香:安藤サクラ 藤原:内野聖陽
…米特殊部隊ジェットパイロットのジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。華麗なる経歴と流暢な日本語で次々と女性をおとす彼は、実は名前も経歴もでっちあげの稀代の日本人詐欺師だ…今は弁当屋の女社長・しのぶを夢中にさせているにも係わらず、博物館のエリート学芸員の春や銀座のホステス・未知子もその毒牙にかけようとしていた…しかしそんな中、しのぶの弟・達也に、クヒオが詐欺師だと見抜かれてしまい…
「母はエリザベス女王の妹、父はカメハメハ大王の末裔」などと語り、数々の女性を騙した実在の結婚詐欺師をモデルにした作品。詐欺師のクヒオ大佐と彼が狙う女性たちの関係を、オフビートな笑いとともに描いていく。世の中、いつまでたっても詐欺が無くならない。時代に何らかの理由を付けて戦争が無くならないのと同じように、その時代に『ふさわしい』詐欺師が存在する。今回登場する『実在の詐欺師』クヒオ大佐。彼は、この時代だったからこそ『誰にもばれる事無く』数々の女たちを騙し、金品を思うがままに『吸い取り続けられると』思っただろう。しかし、その時代ごとに『それを上回る人間』が存在し彼もまた『ばれてしまう』わけです。ところで、今回題材の『クヒオ大佐』は何故映画化されたのでしょうか?恐らくは、彼自身が『子供』であり、大人の世界を『遊び場』にしていたに過ぎないような事件だったからかもしれません。日本中を揺るがせるほどの事件では無いが、日本の大人を揺るがせるような奇妙な策略…現代人であれば、まず引っかからないようなウソが通用してしまっていたんですから…ただ、真実はどうであれ松雪泰子演じる女性は、そんな子供の彼に『騙され続けていたかった』みたいな終りかたに『不思議な』感じで、その上に残念なようで良かったようで…何とも言い表せない感じの映画はなかなか存在しないと思いつつ…まぁとにかく、エリザベス女王が身内に居て、その辺うろうろしてるような奴は信用ならないと言う事です…何だかよく分からなくなってしまったが、観ても損しない作品だと思います。実際面白いですから。
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 米映画  ワイルド・スピード     
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  オリジナルメンバーが再集結した…らしいシリーズ第4弾なんだと…映画
監督 ジャスティン・リン 脚本 クリス・モーガン
ドミニク:ヴィン・ディーゼル ブライアン:ポール・ウォーカー レティ:ミシェル・ロドリゲス ミア:ジョーダナ・ブリュースター
カンポス:ジョン・オーティス フェニックス:ラズ・アロンソ ジゼル:ガル・ギャドット
スタジアック捜査官:シェー・ウィガム トリン捜査官:ライザ・ラピラ ペニング捜査官:ジャック・コンレイ
ハン:サン・カン デヴィッド・パーク:ロン・ユアン ブラガ:ロバート・ミアノ
…南米に逃亡したヴィン・ディーゼルは、恋人のミシェル・ロドリゲスとともに輸送車からの強奪を繰り広げていたが、捜査の手が迫っていると知りミシェルの前から姿を消す…彼は、ミシェルを自分から離す事で『危険』から守れると信じていた…しかし、しばらくして彼に届いた知らせは『守ったはずの彼女が死んだ』っと言う衝撃的なものであった…数々の場面を一緒に乗り越えて来た彼女が『自動車事故』で亡くなった事が信じられず、その現場に向かった彼は『他殺』の可能性を確信し復讐を誓う…一方、FBI捜査官のポール・ウォーカーは、麻薬組織のボス“ブラガ”を追い続けていたが、お尋ね者のヴィンが8年ぶりにL.A.に戻って来たという知らせを受け『何故か』心が落ち着かなくなっていた…そして、この二人が再び出会う時『壮絶なカーチェイス』が巻き起こる…
…凄腕ドライバーたちが、危険でクールなレースの世界で腕を競い合う『ワイルド・スピード』――世界中のカーマニアを夢中にさせた大ヒットシリーズの第4弾が遂に登場。ヴィン・ディーゼルを筆頭に、ポール・ウォーカー、ジョーダナ・ブリュースター、ミシェル・ロドリゲスら第1作のメンバーが再集結しているのが嬉しい…らしい。加えて、ミス・イスラエルに選ばれたガル・ギャドット演じる謎の美女ジゼルなど、新キャラクターの登場も見逃せないが、シリーズを続けて観ていない私にも全く新しい作品でありながら『なんとなく』前回(?)までの流れが解るように作られているような気がしますね。もちろん、実際に過去3作(?)をご覧になられた方には『色々な言い分』が有るでしょうが…まぁ〜とにかく『カーアクション』っと言う事に関してはシリーズ最高の出来なんでしょうか?ちょっと分かりませんが(笑
この秋、スカッとしたいならお勧めの逸品ですな…
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 日本映画  カイジ
  

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  秩父の名物わらじカツ…じゃない、秩父の名優藤原カツ…いや、竜也な映画
監督:佐藤東弥 原作:福本伸行 脚本:大森美香
伊藤カイジ:藤原竜也 遠藤凛子:天海祐希 利根川幸雄:香川照之 船井譲二:山本太郎 石田光司:光石研
佐原誠:松山ケンイチ 大槻太郎:松尾スズキ 兵頭和尊:佐藤慶
…藤原竜也はだらだらと無為の日々を送る26歳のフリーター…そんな彼に悪徳金融会社の社長天海祐希が近づく…友人の借金を肩代わりさせられ、知らないうちに負債額202万円を抱え込んだ竜也に、たった一夜で借金を帳消しにできて、さらに大金を手にするチャンスを提示する…半ば脅されるように乗り込んだ豪華客船エスポーワールでは、人生の負け犬たちが一発逆転を『誰か』に吹きこまれ集っていた…ほどなく現れた香川照之が、これから行うゲーム『限定ジャンケン』で、この負け犬たちの未来を決めると言う…結果的に負け犬の『負け組』にまで落ちた藤原が目にしたものは『闇で日本を支える』地獄と同等かそれ以下なのか地下(どのくらい地下なのか分からない)での『半奴隷』生活であった…ただ、その『半奴隷』っと言う状況は再び彼を『地上』に舞い戻らせる…落下すれば死んでしまうほどの『地上』へ…
…金は命より重いと堂々と言ってのける怪しげな『勝ち組』集団が仕掛ける奇抜なゲームに、借金で首が回らなくなった負け犬たちが生き残りをかけて参戦するユニークな本作は、福本伸行原作でシリーズ合計1300万部突破の人気コミック「カイジ」の実写映画化。いつものように原作無視な私は、最近劇場で目にする話題作の『ショートバージョン漫画』みたいな『ヤツ』を見て『へ〜』っと曖昧な好奇心から『観てしまった』のですが、なかなかどうして面白い作品です。借金で苦しむ人間を救済すると明言しつつ、救済に至るまでの過程を『勝ち組』が実況映像で、競馬やドッグレースのように人間を『その他の動物』としか見ない視点で遊ぶ『違法以上の商売』で、確かに勝ち残れば天国。だが、負ければ『今まで以上の地獄』が待っている。しかし、10人集まって1人が勝ち残るのであれば、残りの9人は『奴隷』のように毎日重労働を『半永久的』に強いられ、この労働によって借金が返せるようだが『何年働けば?』的な換算…それでも主人公には『光』が射す…『勝ち組』が必ず間違っているとは言わないが、ある一定の『境目』を越えた時、人間は悪魔になり、また一方でその悪魔に狙われてしまう『負け組』になるのだろうか?…こんなどん底の不況が長引く格差社会で、自堕落でありながら持ち前の人の好さとギャンブル魂で、人生を諦めないパワーを発揮する主人公カイジに、突出した演技力とカリスマ性を誇る『デスノート』の藤原竜也。そんな彼とハイテンションな勝負を繰り広げる利根川に香川照之。カイジをゲームの世界に誘う遠藤に天海祐希、さらに松山ケンイチの友情出演など強力なキャストが揃った。
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 米映画  きみがぼくを
     見つけた日
  

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  きみがぼくを見つけた…と言うよりは、ぼくがきみに見つけられに『行ってしまった』日…映画
監督:ロベルト・シュヴェンケ 脚本:ブルース・ジョエル・ルービン
製作・指揮:ブラッド・ピット リチャード・ブレナー ミシェル・ウイス ジャスティス・グリーン
クレア:レイチェル・マクアダムス クレア(幼少時):ブルックリン・プルー ヘンリー:エリック・バナ
リチャード(ヘンリーの父):アーリス・ハワード ゴメス(ヘンリーとクレアの友人):ロン・リビングストン
スティーヴン・トボロウスキー:ケンドリック医師
…幼い日、愛する母が運転する車で事故に遭うが、寸前にヘンリーは突然時空の彼方へ姿を消し、次の瞬間自分が乗っていたはずの車を遠く離れた場所から見る事になる…以来、過去と未来を瞬時に行き交うタイムトラベラーとなるが、その行き先は彼自身にもわからなかった…誰にも信じてもらえない秘密を抱え孤独な旅を続けるヘンリーだったが、過去に降り立ったある日、6歳の少女クレアと出会う…未来からやって来たというヘンリーの言葉を信じる彼女こそ、いつか巡りあう運命の恋人だった…
…今作は、オードリー・ニッフェネガーと言う何とも舌を噛みそうな方の世界的ベストセラー小説を原作にして、『ゴースト/ニューヨークの幻』でアカデミー賞に輝いたブルース・ジョエル・ルービンが脚本を手がけ、『フライトプラン』のロベルト・シュベンケがメガホンをとった作品。愛しあう主人公たちの前に立ちはだかるのは、ドラゴンでもなく、魔女でもなく、彼が『発作』を起こすと『どの時代』の『何処』に行ってしまうか分からないと言う『本人たちにはどうしようもない現実』。主人公は、ヘンリーとクレアなんだが、メインはやはりクレアの方だろうか。ヘンリーはその時々で『過去のヘンリー』だったり『未来のヘンリー』だったり『彼』には間違いないのだが『時間軸上』をスムーズに生きているのはクレアで、ヘンリーはあっちへ行ったりこっちに行ったり、はたまた『今の彼が行った』後に『未来の彼』が『代役』をしたりと…とにかく落ち着かない。そして、この作品『タイムトラベラーと同時に本人が存在するタイプ』の作品らしい。っと言う事は『彼が存在しない時間』っと言うものが存在する。それはすなわち『死んでいる』のと同じ事だろう。奇想天外とも思えるこの究極の障害は、魅力ある主演2人によって更にせつなく、より感動の奥行きを深くさせている。『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムスと『ミュンヘン』のエリック・バナが、時空を超えて愛を貫き通す永遠の恋人たちを好演の作品。損無作品の一つであろう…
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2009年9月と10月で17作品

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埼玉県の山奥にこんな食堂ありました 道草大衆食堂何茶亭