出来る限り悪いことは取り上げたく無いのに
観て見ぬ振りが出来ないネタばれ有るかも映画情報2008後期
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日本映画 | デトロイト・メタル・シティ |
これはヒットしてもおかしくない映画 監督:李闘士男 原作:若杉公徳 …彼は天才なのに、自分の才能に気づいていなかった…松山ケンイチは人生の分岐点で松雪泰子に「狩られて」しまい、自分が演奏したい音楽を否定された上に『偽りの楽曲』に乗せられ、しかも『今の人生』がとてつもなくブレイクしていた…松山は『クラウザー』っと言うカリスマボーカリストに成り上がり、そのファンは松山の『作られた本当ではない』言葉や行動に魅了し、その人気は止まるところを知らない勢いだった…音楽と言う『モノ』は人生において必要不可欠な代物だが、自分が奏でたい楽曲を制限され『メタル』に身を置かなければならない日々は『人間自体』を変えるには十分だったが、内面では懸命に自分らしさを守り続けていた…しかし、本当に演奏したい音楽は民衆に受け入れられず、やりたくも無いパフォーマンスと音楽の人気は、いよいよ世界的にも名の有る『ある人物』の心さえ燃え滾らせていく… …松山ケンイチは『さわやか?』な青年と『不謹慎?』なミュージシャンを演じ分け、恐らく当初の予想よりも『はるかに好演』していると思います。今や人気沸騰の俳優であるからでは無く『松山だから演じきれた』って言っても良いくらい適役な『設定』だったのではないでしょうか。そして、松雪泰子が『容疑者X…』で見せる弱い母親とのギャップは改めて『役者だな〜』っと思い返す…ところで…この『デトロイト…』の後に観ているはずの作品『容疑者…』について述べられるかと言うと『この作品』と『おくりびと』を、なんと『すっ飛ばして』いたのです…そう、忘れていた…そんな事が有って良いのだろうか…反省すると共にお恥ずかしい次第で…もうひな祭りだったり… |
私℃ ☆☆ 薦め℃ ☆半 |
日本映画 | 20世紀少年 |
果たして、実写にして良かったのか、悪かったのか映画 監督:堤幸彦 エグゼクティブ・プロデューサー:奥田誠治 原作:浦沢直樹 …1969年。小学生の主人公たち数人は空き地に秘密基地を作り2000年12月31日に人類が滅亡する『よげんの書』っと言う空想話を作成する… 時は流れ彼らの中の一人、唐沢寿明は失踪してしまった姉の子供を子守しながら自宅のコンビにの経営をしていた…ある時、同級会の誘いがあり出席する事になるが、どの面々もあまり覚えが無く良く知る友人たちから説明が無ければ分からないような有様だった…その会話の中に『ともだち』っと名乗る人物が『唐沢の書いたよげんの書』っに沿った様な事を言って人々が(信者?)拡大していると言う…しかし当の本人は『そんな物』の存在すら忘れており、何ともピンと来ない唐沢は友人たちの誘いから『タイムカプセル』の掘り起こしに付き合う…掘り出した箱から出てきた品々に記憶が蘇り始め『よげんの書』と『現在起きている出来事』が何となく繋がり始める…『よげんの書』と『ともだち』…明かされる真実と次々に起こる不可解な出来事に唐沢は『ともだち』に繋がるであろうコンサート会場に潜入し『ともだち』と直面するが… …世界的にも評判の今作品は、内容から『実写不可能』っとまで言われていたが、目出度く日本映画として作られ日本映画界初の3部作構成で、60億円の制作費、約300人のオールスターキャストで誕生した。浦沢直樹自身が初期段階から脚本監修に参加しているが、原作とは異なるストーリー展開。『ともだち』に関しては全く新しい人物解釈だとか…原作同様に世界各地で撮影し、海外配給オファーも殺到しているらしい…世界に向けて恥をさらさないように頑張ってもらいたいもんだよね〜 |
私℃ ☆☆半 薦め℃ ☆☆☆ |
日本映画 | シャカリキ! |
人気漫画の映画化作品にして、筋肉のうずく健康映画 監督:大野伸介 脚本:丑野健太郎&水野宗徳 原作:曽田正人『シャカリキ』 …『坂』の虜になり『坂』に執着する主人公の遠藤雄弥は、かつて強豪自転車部が有った亀ヶ岡高校に入学してくる…この部はもはや学校にとって必要としない活動とみなされ、重要な部員も学力の向上を理由に退部して、学校側からも『廃部勧告』の直前に有った…『自転車馬鹿』遠藤は坂と共に自転車も好きで(ん?自転車が好きなのか)自転車部の前に置いてあった競技用の自転車は興味をそそられる一品だった…誰でもイイから部員が欲しい自転車部のマネージャー南沢奈央は、彼に入部の勧誘を始めるが『素人』と部長の中村雄一が言い残して練習に出かけてしまった事に納得いかない『負けず嫌いの自転車馬鹿』遠藤は中村の後を追う…中村の練習に水をさしたのは遠藤ばかりではなかった…亀ヶ岡高校で中村と共に自転車部を盛り立てていた、今はライバル高のエース鈴木裕樹だ… 彼らのバトルを全て観ていた亀ヶ岡高自転車部監督の原田泰造には明らかに希望の光が見え始めていた…遠藤も入部し試合にも出場…ところが『自転車競技のルール』には遠藤が『一人で走って来た』今までとは違う『不自由なルール』が有ったのだ…彼らは見事に廃部…原田はクビになってしまい中村は『希望すら失って』しまった…だが自転車馬鹿は… …よほどヒットしたらしく『今や』漫画にウトイ私ですら聞いたことのある題名の映画化だ。 映画では表現しきれない(映画と言う制限時間では)が漫画では色々な表現方法で描かれていたであろう部分も、原作を見ていない人間からしてみれば、どぅってこと無く良作品。 感動は有る…が…ドウなのよ? |
私℃ ☆半 薦め℃ ☆半 |
米映画 | ハンコック |
世界で一人ぼっちなヒーロー誕生映画 監督:ピーター・バーグ 脚本:ヴィンセント・ノー&ヴィンス・ギリガン 製作:アキヴァ・ゴールズマン&ジェームズ・ラシター&マイケル・マン&ウィル・スミス …超人的な能力を持ち、何千年も生き、何故地球上の人間と自分は違うのか?全く分からない(記憶が無い)生物ウィル・スミスは、時に人を助けるも『やり方』で批判も受け、どちらかと言えば『厄介者』の扱いを受けていた…確かに、犯罪が起きたとき彼のように弾丸を受けても平気で、列車に追突されても大丈夫な生物は何ともありがたい訳だが、犯罪者を追跡する上で町のあちこちを破壊し、犯人一味を高層ビルの天辺に串刺したり、踏み切りで止まってしまった車を助けるために列車が脱線し破壊されたのでは『割に合わない』のかも知れない…しかし、助けられた本人にしてみれば『救世主』以外の何者でもないのだ…ある日ウィルに助けられたジェイソン・ベイトマンは、そんな彼を『心新たにヒーロー誕生改革作戦』を試みる…手始めに我が家にご招待したジェイソンの家で待っていたのは彼の妻と息子…ところが、ジェイソンの妻シャーリーズ・セロンはウィルの事を嫌うような発言・行動をし始める…これらの事はウィルの性格上致し方ないとは分かっていながらも、ウィルを刑務所に入れることによって『世論』に彼の必要性を明らかにしようとジェイソンが提案する…しかし、シャーリーズが彼を嫌うのは『そんな事では済まされない』理由であった。 …ウィル・スミスが一人ぼっちで生き延びる作品は記憶に新しいが、周りの人達に批判されながらも『生きていくしかない』生き物を演じる上でウィルは『適役』だと宣言します。他に誰が出来るか?想像できません。次回作が期待されます…コレで終わりじゃないでしょ? |
私℃ ☆☆☆ 薦め℃ ☆☆☆ |
日本映画 | おくりびと |
熱演っていうんですかね〜映画 監督:滝田洋二郎 脚本:小山薫堂 …本木雅弘は都内でオーケストラのチェロ奏者をしていた…オーケストラに所属しているため『高価』な楽器を持つことは当然な事で『これから何とでも成る』っと意気込んで高級品を手にした矢先に、オーケストラは『解散』してしまう…妻の広末涼子は、夫からの連絡に、やはり『何とかなるから』っと答えるが『その金額』に驚き、途方に暮れるも『田舎に帰る』っと決意する夫に付いていき…山形に辿り着く…とりあえず『そこそこ』な収入がある広末はネットさえ繋がっていれば『何とか成る』仕事の様であるが『自分も仕事をしなければいけない』っと求人情報を見ていた本木の目に止まったのが“旅のお手伝い”なる求人広告…年齢は問わず、高給保証で実質労働時間はわずか…ウマイ話には訳が有る…今の現状を打破するために『一応』面接に行ってみる事に…NKエージェントと名乗る会社は、社内に一人の女性を置いて他に人の気配は無く『棺おけ』が並べられている会社…しばらくすると社長が現れ履歴書を見る事も無く『即採用』…“旅のお手伝い”ってどんな仕事?と求人広告を出して尋ねる本木に、社長の山崎努は『あ〜この広告誤植だな“旅のお手伝い”じゃなくて、安らかな“旅立ちのお手伝い”だ』っと言い放ち彼の就いた職業が『納棺』で有ることを伝える…NKエージェントとは『納棺エージェント』の略だった訳だ…仕事内容に実感も湧かないまま、社長の言われるがまま、金額の良さ等、引き受けてしまった彼は「どうだった?」っと聞く妻に「冠婚葬祭関係」っと答える…この仕事…突然来る物で、当然な事ながら対象は『遺体』でその『内容』もさまざま…ある一人の人間の死に様や、生き様、残された者の気持ち…そんな諸々が彼の心を根底から変革させていく…だが彼の周辺では『この仕事』によって異変が起こってしまう… …第81回米国アカデミー賞外国語映画賞部門受賞作品に選ばれた。何とも、忘れて書き損じていた作品を褒めちぎる訳だが(今更ですが)この作品、だら〜っとした感じで進む映像で観る者を安心させておきながら、本木の内面が変動をしていく様や『1個』の人間とは『どんな物なのか』みたいな再確認では無く『新確認』をさせられる。最終的に記憶も不確だったが、憎しみも抱いていた自身の父親と『寂しい死後』の対面で『父親の生き様、死に様』と『残された者の気持ち』の全てをラストの短い時間で集約し視聴者には『それぞれに想像』をさせ、この男の納棺は自分がするべきだとする主人公の心とリンクさせる…熱演っとするべきかは分からないが日本人以外にも認められ、間違いなく本木や広末を始め今作に関わった人々の代表作になった事は間違い無いだろう。是非とも自分の目で耳で身体で体験するべきだ…出来れば劇場で(推奨)… |
私℃ ☆☆半 薦め℃ ☆☆☆ |
日本映画 | パコと魔法の絵本 |
どうもこうも言え無いが、ある種ムツカシイ映画 監督・脚本:中島哲也 原作:後藤ひろひと …チョッと昔、医者も看護師も患者たちも片っ端から変わり者の病院がありました… その中でも、ゼロから一代で大変な思いをしながら大会社を築き上げたためか、偏屈で周りの人間とは係わり合いを持ちたくない爺さん役所広司は、みんなの嫌われ者…一番まともそうで、何故入院しているのか分からないくらい普通の女の子アヤカ・ウィルソンは、この嫌われ爺さんと病院のベンチで出会った時、彼が忘れていったライターを拾う…このライターは爺さんの大切な『自らの人生の証』でもあった…次の日爺さんと女の子は再びベンチで出会うがライターを持っていた女の子を『盗んだ』っと殴ってしまう…爺さんの言動・行動はみんな嫌いだったが『これほどまでヒドイとは』っと怒りをあらわにする…そんな爺さんは一見普通の女の子が、実は両親を亡くした事故の影響で『眠りから覚めた時、前日の記憶が無くなってしまう』事を知らされる…さあ、この爺さんは今までひたすら自分のためだけに生きてきたからか『今までに無い罪悪感』で涙が止まらなくなり、止め方も分からないと言う彼に、自分を毎日ピーターパンに見立てているこの病院の医者上川隆也は「いっぱい泣けば止まります」また「貴方があの子に出来る事がきっと有るはずです」とも言う…さて、爺さんが『パコ』にしてあげられる事とは… …原作はお芝居のようです。その奇怪な人物設定や、お話の流れも含め、登場人物の中身は色んな種類の人間で有るのに、それぞれのキャラクターが『誰にでも当てはまる』ような、まるでこの病院自体が『人間そのもの』であり、やさしさ、挫折、野望、希望、老い、夢…全てがアナタの心の何処かに何かを訴えかける事間違い無しの『最優良作品』であろう…だと思う… この作品を観て『自分を見つめ直して』みるのもイイだろう。って言うか観なさいよ。 |
私℃ ☆☆☆ 薦め℃ ☆☆☆ |
米映画 | アイアンマン |
日本ではインクレディブル・ハルクから期待大の『マーベル』映画 監督・製作総指揮:ジョン・ファヴロー …天才的発明家ロバート・ダウニーJRは、アメリカ政府と契約を結び武器開発の分野をリードする大物実業家であった…新兵器のデモンストレーションでアフガニスタンへ飛び、大成功で自信に満ち溢れた彼だったが、その後の移動中にテロ集団が襲撃され辺りは一瞬にして戦場と化してしまう…次々に倒れていく兵士たちを見て逃げ惑う彼は、(何故か?)自分の作り上げた兵器の爆発に巻き込まれテロ集団に拉致、監禁される事となってしまう…死んでもおかしくない状況であった彼だったが、同じく監禁されていた医師ショーン・トーブによって人工心臓を移植され一命を取り留めていた…そんなロバートにテロ集団は『新兵器を作れ』っと命令し、必要な物は全て用意すると言うが、どれも自社製品のオンパレードで『自分がやってきた事の結果』を目の当りにし大きなショックを受ける…どうにも逃げる事が出来ない状態でも、そこは天才的発明家な訳で、思いついたのが『着るロボット』…テロ組織に与えられた武器から見事に作りあげてるが『応急品?』だったためか脱出時にバラバラとなってしまい現地に置き去り… 『着るロボット』のお蔭で何とか逃げ延びたロバートは記者会見で『もう武器は作りませんから』っと言う…彼には『自分のやるべき事』が見え始めていたからだ…しかし、それと同時に進む陰謀が実は『足元から』起こっていた… …「こんなスーツ着てみて〜〜」っと思うのは私ばかりではないはずだ。腕の部分には戦車すら破壊するミサイルを搭載し、戦闘機に負けないぐらいの速さで空を飛び、世界の何処にいてもネットワークからあらゆる情報を手に入れ、ハンズフリーで電話も出来る。コレを『装着してみたくない』っと答える人は夢の欠片も無い…と断言する。そして、何と言っても注目すべきシーンが『インクレディブルハルク』に、このキャラクター「トニー・スターク」が登場し何らかの関連性(映像作品として)をうかがわせている所と、3部作構成の次回作『アイアンマン2』の公開が発表され、ラストの一瞬で登場するサミュエル・L・ジャクソンが主要キャストであるような事から、やはり『マーベル』が動き出している事は明らかだ…これからの『マーベル』から目を離せないと同時に、スパイダーマンの人気を超える『超アクション大作』を是非実感して欲しい… |
私℃ ☆☆☆ 薦め℃ ☆☆☆ |
米映画 | ウォンテッド |
またまた面白い作品が登場したもんだ…映画 監督:ティムール・ベクマンベトフ 原作:マーク・ミラー …ごく普通なのか「ソレ」以下なのか?毎日の生活をダラダラと積み重ねるジェームズ・マカヴォイはストレスによって発作を起こし「頭が混乱する事」がシバシバ…精神安定剤が手放せない彼はある日、薬を買いに行った「ドラッグストア?」で信じられない出来事に巻き込まれる…突然目の前に現れたアンジェリーナ・ジョリーと、謎の男が自分を挟んで「日常ではありえない銃撃戦」を始めたのだ…店内はアッと言う間にパニック…彼も例外ではなく逃げ回る…ところがこの銃撃戦、どうやら「自分と、まるで無関係」では無いようだ…銃撃戦からカーチェイスへと発展しあらゆる人々を巻き込みながらも謎の男から逃げ延びる事に成功する… もう大分前に死んだと思っていた彼の父親は『ある暗殺組織』のエリートで『自分を襲ってきた謎の男』に昨日殺されたと言う…『その組織の中枢』へと案内された彼は、いきなり「エリートの血筋」を試される事になるが、今まで「発作」だと思っていた『状態』は彼の能力が「発動」していた結果だと分かり、同時に『非日常的組織』=『自分の生きる道』っと新たな人生、そして父の敵を討つことに魂を燃やす… …観始めた時から『映像がナイトウォッチっぽいな〜〜』っと思っていたら監督が一緒ですた。 ただ、出演者が有名どころだからなのか『ロシアじゃなくてアメリカ』だからなのか、面白さを感じる『所』が全く違い素直に楽しめる『不思議な作品』っである…また、ストーリー展開が独特で有るのはさて置き、ラストシーンでのアンジーが『とめども無くカッコイイし可哀想』なのが、ソレまでのストーリーから『貫く意志』を遂行し続けてきた彼女の『最良の策』で有ることが残念やら、モーガン・フリーマン憎たらしいやらで『納得いかね〜〜』っと激怒していると『ほ〜〜こ〜来たか』っと納得しながら帰ったりする自分が羨ましい…ん?…評価はこんな感じですが、何か? |
私℃ ☆☆☆ 薦め℃ ☆☆半 |
日本映画 | 容疑者Xの献身 |
単純ではない面白さ映画 監督:西谷弘 原作:東野圭吾 …何年か前に松雪泰子と娘の金澤美穂は、松雪の別れた夫から逃げるようにこの街へとやってきた…しかし、その男は居所を調べ突然押しかけ復縁を求めるも、口論となり美穂は男に殴りかかる…殺意を感じた男は逆上し娘に襲い掛かるが『もう止められない』っとコタツの電源コードで首を絞めてしまう…大人女性でも逆上した男の力に勝てるわけも無く、振りほどこうとしたが『もう片方』を娘が引く…我に返った二人の前には『どうにもならない馬鹿』が、ただの『死体』に成り果てていた。 隣に住み、高校の教壇に立つ堤真一は「安アパート」だからか、それとも「気になっていた」からなのか毎日隣の生活を「音や声」によって認識し、ある時は目覚ましのようなものであった…そんな彼が『この騒ぎ』に気づかない訳が無く、松雪の部屋へ足を運ぶも『何でも無い』かの様な返答に『ネズミは死んだのか』っと問いかける… 顔をつぶされ、指を焼かれた絞殺死体が発見され、女性刑事の柴咲コウは捜査に乗り出すが被害者の別れた妻に辿り着き、隣人の男が普段から『困った時の神頼み』っで、天才物理学者で有る福山雅治の友人で有った事を知る…福山は大学時代に友人だった堤の事を『天才数学者』っである事から事件に『何らかの関係』が有ると感じ始め、その頭脳が回転を始める… …人気の原作がTVシリーズを導火線として、一連のプロジェクトで作り上げられた映画だそうです。冒頭から殺人の事実を明かし『その後どうしたのか』っをみせる『刑事コロンボ』っのような作品。TVで平均視聴率22.2パーセントを叩き出しただけ有って良作品でした…が、この作品は福山でもなく柴咲でもなく、主人公は堤です。彼がこの役を受けた事が「この映画の成功」だと確信している人間の一人…その全貌はご自身の目に焼き付けてくださいませませ |
私℃ ☆☆☆ 薦め℃ ☆☆☆ |
日本映画 | イキガミ |
さ〜てこの後が…映画 監督・脚本:瀧本智行 原作:間瀬元朗 …『国家繁栄維持法』により国民に生命の価値を考えさせるため、全国民は義務教育を始めると同時に『身体に爆弾』を植え付けられる…コレは1,000人に一人の確率で選ばれた者が18歳〜24歳の若者になった時、強制的に『殺される制度』で、選ばれた人間は24時間前に自宅へ通達される一枚の『紙切れ』と『優待カード?』で知らされる…これを通称『イキガミ』っと言う。 このイキガミを配達する厚生保健省の国家公務員松田翔太は「おかしな仕組み」っとは思いながらも、この仕事により何人かの若者が『無駄死に』していく場面に直面していくうち、彼の中に『何か』が芽生え始める… …平和なのか、物騒なのか、危険なのか、安全なのか、扱う言葉は違えど誰しも自分に危害が及ばない事を願って暮らしているはずだ。だが、ソレが突如として国の判断で、なおかつ『くじ引き』の様に人生最大の危害『自分の死』を言い渡された人間はどうなるか?その人間は残された時間で何を感じるのか?この世に何を残して死んでいけるのだろうか? 『お国のため』とか何とか言って「自分以外」の人間を『簡単に殺す日本人』を描写した作品にも取れるだろうが「じゃ〜他の国は違うのか?」…いや『全く』違わないはずだ…だってそれが『人間』なんだもの。しかし、罪を犯した人間には、たとえ「生まれてすぐ」でも「同等」の罰を負わせるべきだし『精神状態が何?』だか知らないが、その人『人殺しですよ!!』って言いたくなることが今日から先多くならない事を祈りつつ…読んではいないが原作が(いつもそう?)面白いのか、この(前振りなの?)作品が良く出来ているのか… |
私℃ ☆☆半 薦め℃ ☆☆☆ |
米映画 | ゲット・スマート |
いや〜、実にイイ(個人差あり)映画 監督:ピーター・シーガル 脚本:トム・J・アッスル&マット・エンバー …米国諜報機関「コントロール」に所属するスティーヴ・カレルは40種類もの言語を聞き分け、機関の最新鋭情報網によって集められる全世界にいるテロ集団の『些細な会話』からも、重要な情報を読み取れる凄腕の分析官であった。だが、彼自身は『現場で活躍するエージェント』に憧れ「ジェームズ・ボンド」のような活躍を夢見ていた…しかし「コレだけの分析能力」をコントロールが手放す訳も無く、現場での活動を主とするエージェントへの『昇格』を見送らせていた…そんなある日その「コントロール」が国際犯罪組織「カオス」に襲撃され、全エージェントの顔と身元が知られてしまい次々に殺されていく…この緊急事態にコントロールはエージェントリストに載っていないスティーヴを『エージェントに昇格』地球の平和を彼に託すが… …スティーヴ・カレルがカナリイイ。頭脳は最高級だが身体は最低級のエージェントで彼が『行動すると何かが起こる』頭脳明晰なクルーゾー警部、もしくは空回りする『007』っと言ったところだろうか、終始笑いを誘うがちゃんとストーリーとして『ただ笑える映画』では無い出来だ。他にもアン・ハサウェイやアラン・アーキンっと言った役者が出ているが、今作においてスティーブの魅力を引き出すだけの面々にしか思えないほど『ドウでもイイ』感じだ。だいたい『大ヒットしてしまった場合』のことを考えて『続きが有るような終わり方』にするのは映画の当たり前で有るが、この作品は更なる『お馬鹿度』を上げて作ってもらいたいと願う一人だったり…観て損はしないスリル、アクション、笑い、感動(?)の有る優良作品であることは間違いない…っと思う… |
私℃ ☆☆☆ 薦め℃ ☆☆☆ |
米映画 | P.S.アイラヴユー |
もうこの世には居ない夫がどうに妻を励ますのか映画 監督・脚本:リチャード・ラグラヴェネーズ …結婚したものの、それぞれが『あまり納得のいかない日々』を過ごしていたヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラー夫妻は、些細な事からも喧嘩になるもジェラルドの『思い』が二人の間を保っていたのか『それでも幸せな日々』は続くように思えた…だが彼は突然の『病』に勝てず死ぬ…ヒラリーは最愛の夫を亡くしはしたが『あまり実感の無い現実』であったためか、彼との結婚を良く思っていなかった母の『家に戻って来なさい』の言葉でも言い争いをする始末…だが、小さくなってしまった最愛の夫と共に二人が過ごした『我が家』に帰った時、自分に訪れた悲しい現実を実感し始める…現実を逃避するため周囲の励ましも助言も、全て知らん振りで彼と過ごした部屋に『引きこもり』、自分は彼にどれだけ支えられていたのか、彼がいないことはどれだけ悲しい事なのか、そして半分幻のような生活を繰り返すようになる…心配を『し過ぎた』友人達と彼女の母は揃って、ヒラリーの誕生日にプレゼントやらケーキやらを持って押しかける…まるで浮浪者のような(テレビ観れているのは浮浪者以上?)彼女の生活ぶりに同情もするが呆れるご一行…一通り片付けた彼女らのもとに荷物が届く…ヒラリーの誕生日を祝うケーキだったが箱を開けると、そこには『生きているはずの無い彼』のメッセージが…『誰のいたずら?』と怒り出す彼女に更なる『不思議』テープレコーダーが…おそるおそる再生したテープには… …何とも謎めいて、最後には微笑んで…ココまでの境遇に出会う可能性が低いからこそ、サプライズによる驚きと感動は底知れぬ感動を呼び覚ますかもれしれない…アナタはドウだ… |
私℃ ☆☆ 薦め℃ ☆半 |
米映画 | イーグル・アイ |
何故彼が…何故彼女が…選ばれた理由とは…映画 監督:D・J・カルーソ 製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ&エドワード・L・マクドネル …今、米国国防総省で重大な決断『指名手配中の容疑者をアフガニスタンで爆撃による殺害をするか、否か』っが迫られていた…身元の照合は衛星を通じて取れる情報や分析によって『不完全』で有るにもかかわらず『その重大さ』から米国大統領は爆撃を許可…その一団をこの世から跡形も無く葬り去る… 我が家を離れコピーショップで働き、その日暮らしの生活を送るシャイア・ラブーフは双子の兄弟が死んだと連絡を受け故郷に帰る…双子だからか葬儀列席者からは『よく似ている…』っと声が上がるほど…そんな彼らを育ててきたのは、シャイアが嫌う人物の一人でも有る父親で、人間の価値は『地位や名誉でしか無い』っの様に考える人物で『こんな時』でもシャイアの『学歴』を気にし彼の心を逆なでする…シャイアはすぐさま実家を去り、いつものように『預金が有るはずのない口座』をATMで覗くと見た事も無いような金額が… 法律事務所で働くシングルマザーのミシェル・モナハンは、演奏会に出席のため息子が旅行に出た後、久し振りに友人と街へ繰り出したのだが奇妙な着信が有り、周りの街頭モニターには息子の映像と『言う事を聞かなければ息子を殺す』っと謎の『女』が言い放つ… そして、シャイアとミシェルが出会った時『その女』の計画は軌道に乗り始める… …誰だかわからない人物に操られ、危険な目にあいながらも何とか切り抜け、最終的に『やっぱり”そっち”だったのね』っみたいな映画です。面白くないとは言ってませんよ。特に『計算』では打ち出せない『人間の身勝手さ』は作品を面白くさせてくれる要素で、冒頭の爆撃が今作の全てと言っても過言ではないのか?最終的に『仕掛けは分かっていないのに、何となく突っ込んだシャイアの勝ち』みたいな…ラストで減速するも『全てが分かってしまう』まではカナリ面白い。 |
私℃ ☆半 薦め℃ ☆ |
英映画 | ホット・ファズ |
奇妙な村で起こる絶妙なアクション映画 監督・脚本:エドガー・ライト …カンタベリー大学の政治学科・社会学科を共に主席で卒業し、首都警察での検挙率は400%のぶっちぎりナンバー1、この1年間で9回もの特別表彰を受けたサイモン・ペッグは優秀で有るが故に妬まれ、知らないうちに署内の嫌われ者になっていたようだ…そんなある日『こんなに活躍されたんじゃ我々の地位が危うい』っと上司から『イギリス一安全なところ』へ左遷させられる…サンフォードは犯罪が全く無く、何度も『ビレッジ・オブ・ザ・イヤー』っと言う賞(イギリス国内最優秀の村)に輝くイギリスの中心地から見れば、地球の裏側まで行ってしまいそうなぐらい人里離れた村…だが彼が到着したその夜、不気味な集団がうろつき、居てはならない時間帯に未成年者が酒場(?)に群がり、店主はそれを黙認し警察官が飲酒運転をする…翌日彼は正式に村の警察官として署内、村の様子、村の中でも特徴のある人物などさまざまな情報を知る…平和でなかった今までに対し、イギリス一平和な村だからこそ『平和らしい』事に違和感を感じるサイモン…ところが、村の署員たちと『ある事故現場』に向かったサイモンは『殺人事件』っだと確信する…その後も、説明は出来ないが『確実に事件』っだと思う『事故』が度々起こるが、村人たちは『イギリス一安全な村の人たち』だからか『おかしな冷静さ』を保っていた…しかし、検挙率400%の彼はとうとう『黒いローブの怪しい人物』に出会う事に…それはこの村が… …笑って、同情して、笑って、驚いて、笑って、笑って、怖がって、笑って…っを味わいたい方は是非とも観なさい。その特殊な作風からか、日本で上映するために署名運動まで有ったらしい今作は『観る角度』で、アクション映画の中にコメディがてんこ盛りされている作品か、コメディ映画が時々シリアスになる作品かに別れると思うが、そんな事はドウでも良い。楽しめるか(面白いとは違う?)そうでないか。……じゃないんですかね〜?アナタはドウですか? |
私℃ ☆☆ 薦め℃ ☆☆ |
米映画 | 落下の王国 |
こいつは観ないと…映画 監督・脚本:ターセム …1915年のロサンゼルス…ある病院に家業のオレンジ収穫を手伝っている時、誤って木から落下し左腕を骨折したカティンカ・アンタルーが入院していた…好奇心旺盛で活発な彼女は、あるきっかけで階下の病室に足を踏み入れる…そこにはベッドから降りる事も出来ないほど重傷な、スタントマンのリー・ペイスが居た…彼はカティンカの名前『アレクサンドリア』から、アレキサンダー大王にまつわる話をし始める…物語に引き込まれたカティンカは、続きが知りたくて頻繁に彼のもとへと足を運ぶようになる…ところが彼は仕事や恋人との事など、さまざまな理由から追い詰められ『死』を望んでいる人間だった…彼は『作り話』に興味を示す少女を使い『自殺用の薬品』を手に入れようと試行錯誤する…しかし、それが原因でカティンカは… …とにかく、リーが演じる若者の作り話が『映像美』っと言うに値するような素晴らしいシーンで描かれ、作品の構想は26年、撮影期間4年、ロケは24カ国以上で世界遺産は13箇所と言うからすごい。次々に創り変えられる物語と、予告編からは予想もしていなかった映像の『神秘的なこと』は、それだけで観る価値は有るのに、我に帰るとそこには『重大な現実』が横たわり後悔と罪悪感で潰されそうな若者と、純粋なだけの少女にラストで涙を誘われる… しかし、キレイな映像って?何が違うんでしょうね〜分かりませんな〜でも良いものは良い… |
私℃ ☆☆ 薦め℃ ☆☆ |
日本映画 | ICHI |
今度の座頭市は女だびょ〜ん映画 監督:曽利文彦 原作:子母澤寛 脚本:浅野妙子 …瞽女(ごぜ)っと言う盲目で、芸を売って生活をしている女性の集団がいる…彼女たちには男と関係を持ってはいけないと言う『掟』が存在し、それは『自分の意思』でなかったとしても適応された…『離れ瞽女』っとなってしまった綾瀬はるかは一人で旅をしていたが、彼女は宛ても無く旅をしているわけではなく、旅先で芸を披露しては日々を生き抜き『ある人物』を探していた…しかし、容姿の良い彼女は行く先々で男たちに目をつけられ、盲目であるため『危機』を感じ取ってしまった時その『仕込み杖で全て』を切り裂く…そんなある日、荒くれ者に囲まれ『危機』を感じた彼女の前に大沢たかおが割ってはいり事無きを得た…様に見えた次の瞬間、再び襲い掛かる3人の男達を瞬殺した綾瀬と大沢は共に旅をする事になってしまう…綾瀬は仕込み杖を抜く事で危機を乗り越えてきたが、侍であるにも関わらず『刀を抜く事が出来なくなってしまった過去』を持つ大沢は果たして何を乗り越えてきたのだろうか?でも、彼女の閉ざしている心は解き放つ事が出来ないだろうか?大沢はそんな事を考えながらも『男たちの戦い』にズルズルと巻き込まれていく…その相手とは、剣の達人で有りながら『顔』だけで世の中から削除された中村獅堂で、綾瀬が探している人物も知っている最強の敵であった… …座頭市は世界的にも有名で有るらしい。知らなかった。杖の中に刀が仕込んであり、いざと言う時にはバッサバッサと切り捨てる盲目の勝新太郎は、子供ながらにチョッと怖かった記憶がある。しかし、昨今のホラー的映画のような怖さではなく『何切るか分からないよ、見えないんだからさ』っという台詞の通り『見えない人が人を切る』怖さである。通り魔殺人や、意味不明な犯行をする輩が『多い様に思える』近年、その当時と同じ年齢の子供がこの作品を観てドウ思うだろうか?日本の娯楽映画としては上出来だと思いますが…アナタの評価は? |
私℃ ☆☆ 薦め℃ ☆☆ |
日・中映画 | レッド・クリフ |
三国志の一部分を100億円掛けて再現してみました映画 監督・脚本・製作総指揮:ジョン・ウー …西暦208年、帝国を支配するチャン・フォンイー(曹操)は、近隣の対抗勢力を根絶やしにするべく80万の大軍を率いていた…最初に標的とされた劉備軍の数は、たったの2万…民を守るために撤退が遅れ、劉備の妻と幼い子供が大軍の波に飲み込まれてしまう…劉備は妻子のことより民や兵を優先し諦めてしまうが、それを知った名将フー・ジュン(趙雲)は救出するために引き返す…村はすでに曹操軍で埋め尽くされ、四方八方から攻撃の手は緩まないのに深手を負ったものの、劉備の子供だけは助け出す事に成功する…劉備の妻は、趙雲の足手まといになっていることを察し『子供だけは…』っと自ら井戸に身を投げてしまったのだ…悲しみに暮れる劉備だが軍師金城武(孔明)は、このままでは全滅してしまうのも時間の問題で、民を守るためにも『敵対する』孫権軍に同盟を求めるしかないと旅立つ…孫権の元で協力的な軍師魯粛に導かれ『赤壁』で演習を指揮するトニー・レオン(周瑜)と出合った金城は、その懐の深さに感心すると共に曹操に対する新たな決意をするが…すでに『その時』は刻一刻と… …今から1800年前の出来事だが、この通りだったとは誰も思わないだろうし、こんなはずは無いと思う。『想像』、『理想』、『予測』でしか現代人には分からない。それを、100億円も掛けて作る訳だから面白くなくっちゃ困るでしょ。戦争なんだから当時は命をかけ必死になっていたで有ろう武将たちも、映画では涼しげな顔で大それたことをいい放ちますよね…中村獅堂が結構重要な人物で登場していることにビックリし、関羽・張飛が大暴れするたびに、日本人ならゲームや漫画やアニメや…そのほかもろもろに登場する人物だけに、共の暴れたような脱力感が有ったりして…無かったりして…とにかく今回は二部作の内の前半だから、後半はもっと盛り上がるであろうことは明らか…ところで、今作をきっかけに三国志読んでみては?… |
私℃ ☆☆☆ 薦め℃ ☆☆☆ |
米映画 | 俺たち ダンクシューター |
ウィル・フェレル今度はバスケで…映画 監督:ケント・オルターマン 脚本:スコット・アームストロング …1970年代アメリカにはABAと言うバスケットボール・リーグが有り、NBAの競技性や勝敗を重視するリーグとは異なり『魅せる』バスケットを売りにしていた…そんなリーグの中に、かつて甘い歌声で全米の女性たちを虜にしたミュージシャンのウィル・フェレルが、印税やら何やらで買収したフリント・トロピックスが有った…彼はチームのオーナーであり、コーチであり選手でもあるマルチプレーヤーで、試合開始前には選手の紹介も軽やかなジョークを含め、まるで『サーカスの司会』っの様な事までする『とてつもなく』目立ちたがり屋であった…しかし、毎回観客席の人もまばら、プレー自体もお粗末なもので、お先真っ暗なチームのメンバーは不安を抱えていた…そんなある日、NBAがABAを吸収する事を聞き、沸きかえる選手たちを襲ったのはその条件だった…全チーム中の上位4チームで、尚且つ毎試合2000人以上の集客が出来るチーム…それ以外のチームは解散…「そんなの無理だと」気を落とす選手たちを尻目に、まだウィルは諦める事無くあの手この手でNBA入りを狙って奮闘する…そんな彼を選手たちは… …何でも、現在NBAで当たり前のように行われているダンクコンテストや、国際ルールでもあるスリーポイント・シュートもABAから来たものだそうだ。細かい設定などについても忠実に再現しているようなので、全くの作り話ではなく『実話』っとして観ても『間違いでは無い』ようだ。ラスト近くでは、ウィルが失神中の夢の中で亡くなった母親から『アリウープ』を伝授されるが、この魅せるシュートがこんなに新鮮に見えるのは映画の完成度が高いのか?それとも彼らの演技や立て続けに1億ドル以上の興行収入を打ち出すウィルの才能なのか?…定かではない… |
私℃ ☆半 薦め℃ ☆ |
日本映画 | ハンサム☆スーツ |
ドラえもんもビックリだ映画 監督:英勉 脚本:鈴木おさむ …天国へ召された母の後を継ぎ『こころ屋』を営む心優しいブサイク男塚地武雅は、イタリア留学も経験し料理の腕前も人柄も完璧で常連さんも多いが、女性とは全く縁の無い只のブサイク…女性を不快にさせるのは完璧で、その仕草のどれを取っても不愉快にさせ中でも『くしゃみ』は『感染する』ぐらいな言われよう…そんなある日、店先に何時から張って有ったであろうか張り紙を見て、アルバイト希望の『カワイイ女の子』が入店してきた…常連客達はこんなカワイイ子なら即採用だと塚地に進めるが、どうせ嫌われてしまうなら最初から雇わない方が良いと断ってしまう…その時、塚地の鼻に黒い空飛ぶ物体が進入、堪らず彼女に向かって『くしゃみ』をしてしまう…その一滴一滴が、彼女の顔面めがけ散布されるが微動だにしない…これに気を良くした塚地は一転、明日から来てくれとお願いするが、彼女と過ごす毎日を勘違いと妄想で膨らませ、とうとう告白してしまう…しかし結果は『いつもと同じ』だった…ある企業は、そんな彼を何時からなのか監視し『新商品のためのサンプル』っとして招待状を渡し着用させる事に… …こんなスーツが有ったら、世の中の男性はみんな同じ顔になってしまうし、みんなハンサムになってしまう。ところが、今作の面白いところはターゲットを十分に厳選し『コレが必要で有る』っと判断した人物に提供し、更には『二度と元には戻れない』っと脅しをかけた上で観ている者に問いかけ、尚且つ最終的に『外見にとらわれない』北川景子の意外な真実で幕を閉じる展開は、面白いと言う以外に何と言うのだろうか?そもそも主人公が『4人』居る訳で、この内の誰が良いとは言いませんが谷原章介は、なかなか頑張っていますし彼無くして作品自体が存在しないっと言っても過言ではない……最近褒めちぎる癖があるようだが…是非 |
私℃ ☆☆ 薦め℃ ☆☆ |
米映画 | アイズ |
その目で確認するべし映画 監督:デイヴィッド・モロー&ザビエル・パリュ …盲目のバイオリニストで、目が見える一般の人間よりも優れた感覚を持つジェシカ・アルバは、今まさに才能を発揮し華々しい未来が『見え始めていた』…彼女は生まれつきの視覚障害者では無く、幼い頃に姉が原因で見えなくなってしまったため、本人よりも姉の方が『ドナー』の出現を待ちわびていた…そして、いよいよ手術の日程も決まり喜ぶジェシカだったが、人生のほとんどを盲目で生きて来たため『目が見える』事の不安も有った…それでも手術は成功し、まだぼんやりである視力も徐々に回復してくるはずだった…ところが、なかなかハッキリと見えるようにならない上に『見た事も無い風景』や『見えるはずのないモノ』が見えるようになってしまった事に苛立ち始め、医師に相談するも『見えるようになる事への精神的なものだ』っとまったく相手にされない…だが、目が見えるようになり、それと同じように『それら』もハッキリと体感する…疑問は疑惑へと変わり、移植手術についての事も調べ始めたジェシカは、移植元の人間の『情報』や『記憶』などが術後の移植者に現れるケースが有ることを知る…ある日、写真に写る女性を『この人は誰?』っと尋ねられた姉は、不思議な顔で『アナタよ』っと答えた事により、鏡の前で見ている顔は『この目の持主』だった女性だと確信する… …何故この力が与えられたのか?そして、どんなラストが待ち構えているのか想像も出来ない展開から一転、何のために『見えていた』のかが終わり間近で一瞬にして訪れる。ジェシカ・アルバが盲目であるだけで、実は普通の少女と同じように生きて来た『か弱い女性』を演じていて、ファンタスティック4のような作品とはまったく違う一面が観れる。彼女は今年、結婚&出産と私生活でも充実しているようだが、っと言う事はしばらくスクリーンでお目にかかれないのだろうか?次回作の更なる飛躍を期待しよう。 |
私℃ ☆☆半 薦め℃ ☆☆ |
米映画 | トロピック・サンダー |
最高に馬鹿馬鹿しい映画 監督・製作:ベン・スティラー 脚本:イータン・コーエン&ジャスティン・セロー …いま、落ち目のアクション俳優ベン・スティラーと、下ネタ主義のコメディ俳優ジャック・ブラック、そして、やり過ぎオスカー俳優ロバート・ダウニー・Jrが史上最大の戦争映画を撮影中…彼らの個性はぶつかり合い、なかなか進まない撮影にこの映画の原作者で、ベトナム戦争から奇跡的に生き延びた『伝説の男』ニック・ノルティは監督に『ある提案』をする…ある日、彼らは撮影のためジャングルの奥へと輸送され置き去りにされる…そこは、所々に爆薬が仕掛けられた模擬戦場で、いつ何が起こるか誰にも分からない危険な撮影現場だったが、それ以上に危険な麻薬組織が彼らに気付き攻撃を受ける…ところが、撮影だと思い込んでるベンは実弾が飛んで来ているとも知らず、何処かに設置されているであろうカメラに向かってアクションを始める…地図の見かたも解らず、迷ってしまったのに暴走するベンに付いて行けないと、他のメンバーは彼を置いて別の道を進む事になる…そして、一人になってしまったベンは麻薬組織に囚われるが… …『史上最高のおバカ映画』っと言うありがたい称号を得た今作品は、その名に恥じない(?)まさしく史上最高の映画だ。上映が始まると、出演陣が主演する架空のコマーシャルや予告編が流れ、劇中のキャラクターたちがどんな経歴を持ち、どれだけ個性的な演技をして来たかが分かる。本編でもそうだが歴代の名作を素材に、パロディでありながらしかっり作り込まれていて、それもまた笑いを誘う。そしてなんと、ベン演じる「スピードマン」やジャックの「ジェフ」ら、作品内のキャラクターでホームページが有ったりする。残念ながら、今作の冒頭で流れる予告編は配信されていないようだ。更には『カメオ』って言うんでしょうね、出てくる出てくる。中でも、ど頭でトビーが同性愛の修道者(?)でロバート・ダウニー・Jrと映画の共演者として出現…勿論出演名はトビー・マグワイア。そして、なんと言ってもトム。上映前にカナリ話題になった事も有り、動画が流出した時もニュースになるほど……なのに知らなかったんです…意外と重要な役どころなので何度か出現するんですが、長いシーンでも気付かず、既に後半部分であろう時間帯になって「ン?、コレってさぁ?」エンドロール付近に来て「あ”〜〜やっぱり!!」…少しだけ損した気がしました…観て損しないとは言いませんが、記憶に残る作品では有ります…史上最高ですから… |
私℃ ☆半 薦め℃ ☆ |
米映画 | 1408号室 |
怖いと言うより不思議な、何とも言いがたい映画… 監督:ミカエル・ハフストローム 原作:スティーヴン・キング …自分で見て、体で感じなければ信じない皮肉屋のオカルト作家ジョン・キューザックは、『噂の有る』ホテルやスポットを探し出しては、実際に宿泊したりしてネタを仕入れ、その真相を著作していた…だが、大概は『それらしい』建物や話だけで、彼の期待とは程遠いモノが殆んどで単なる客寄せの手段だと決め付けていた…情報は彼のファンからも寄せられていたが、ある時差出人不明の『ドルフィンホテル』と書かれた葉書が届き『絶対に1408号室に入るな』っと不可解なメッセージが添えられていた…またか…そう思いながらもドルフィンホテルと1408号室の下調をすると、なんとその部屋は宿泊した56人全員が自殺をしていたのだ…更には予約しようとホテルに電話して1408号室を指定すると、宿泊日も聞かないうちに『予約済みです』っと明らかに何かがある…何が何でも泊まりたくなった彼は、脅しも交えながら予約を取る事に成功するが、ホテルで出迎えた支配人のサミュエル・L・ジャクソンは応接室へと招き、彼に『泊まらないでくれ』っと説得し始める…だが、説得をすればするほどジョンの興味は膨らむばかり…仕方なくサミュエルは自殺以外にも22人が『自然死』を遂げた事、偶発的に10分間だけ浴室に閉じ込められたメイドが、助け出した時に両目を刺して笑っていた事、一時間持ちこたえられた人がいない事など、支配人しか知らないような極秘情報と宿泊者のファイルを見せる代わりに『部屋に入るな』っと最終警告をする…しかし、ジョンの気持ちはもう決まっていた… …全米公開時には、3日間の興行成績が2000万ドルを突破したほど大ヒットし、これまで数多く公開されたスティーヴン・キング映画の、歴代No.1という記録を樹立している。そしてその完成度も、キング映画の中で最もリアルに原作を再現していると大絶賛だ。内容は、単に『怖い』で片付けられない色々な恐怖が登場し、観ている者を不思議な世界へと誘う最高のスリラーだ。 |
私℃ ☆☆ 薦め℃ ☆☆半 |
米映画 | デス・レース |
またまた罠にはまったジェイソン…今回はレースで勝負映画 監督・製作・脚本:ポール・W.S.アンダーソン 製作協力:ロジャー・コーマン …近未来のアメリカ…そこでは極悪非道の凶悪犯罪者どもが、自由を求めて争うレースが存在する…今や、刑務所も民間企業が運営する時代を向かえ、抱えた囚人たちで更なる利益を得ようと、死のレースで5回優勝した者に釈放を約束する『ターミナル・アイランド』刑務所は、レースの模様を生中継し視聴料を収集していた…死んでも良いような囚人たちが死闘を繰り返すデス・レースは人気を誇り、中でも覆面レーサーのフランケンシュタインは不動の人気を得て5回目の優勝を目前に爆死する…しかし、彼が死んだ事は隠され次なる『フランケン』を生み出すため陰謀が動き出す…町の工場で働くジェイソン・スティサムだったが工場は突然閉鎖する事に…だが、仕事を失ったジェイソンを妻はいつものように暖かく迎え、妻と子供のため新たな希望に向かう事を決意する…しかし、その直後に彼は妻殺しで逮捕される…元々ジェイソンは腕の良いドライバーで、最高のテクニックを持っていたフランケンを復活させるためには彼のような人間が必要であったため、刑務所の運営者ジョアン・アレンが仕掛けた罠だったのだ… …今作は『デスレース2000』のリメイク版…元の作品は世界を走り回る作品だったみたいで、それを刑務所と言うコンパクトな世界に詰め込んでいるようだが、どうやら部品を『拝借』した『ドラ○○ボ○○』っのように『全く違う』出来らしい…ネットを徘徊して調べてみた…確かに、『デスレース2000』を観ていない私にとっては全く新しい作品で、そのアクションの全ては観る者を魅了すると共に、VFXやら何やらで作り上げられる昨今のアクション映画を鼻で笑うような数々の『事実』のシーンで『本当のスリル』を画面狭しと魅せてくれる…是非御覧あれ… |
私℃ ☆☆半 薦め℃ ☆☆半 |
伯・加・日 映画 |
ブラインドネス |
人間の『ある部分』に訴えかける映画 監督:フェルナンド・メイレレス 原作:ジョゼ・サラマーゴ …ある都会の交差点で一台の車が立ち往生した…この車を運転していた伊勢谷友介は、突然目の前が真っ白になり視力を失ってしまったのだ…どうにも身動きが出来なくなってしまった彼に「家まで送り届けてやる」っと、ドン・マッケラーが『近づく』が、ドンは何も見えない彼から車を奪いどこかへ消えてしまう…妻の木村佳乃が『一緒に』病院へ行き、診察してもらうが『診察した』マーク・ラファロは「眼球自体に異常は無く、本来失明した時には真っ暗になるはずだ」っと失明の原因が分からずにいた…しかし、考える間も無くこの『病気』は感染をし始め、昨日伊勢谷を『診察した』マークは翌朝に失明してしまう…奇妙な上に次々と犠牲者が現れ、その驚異的な感染力を恐れた政府は、緊急隔離政策を発動し感染者の強制収容を始める…っが、何故かマークの隣で一晩寝ていた妻のジュリアン・ムーアは『見えていた』…強制収容は『感染者』を隔離するためで、夫に付いて行こうとするジュリアンに『ダメです』っと答える隊員に『今見えなくなった』っと嘘をつく…収容施設には、車を盗んだドン、伊勢谷の妻木村、病院に居た患者達など物凄い勢いで収容されて行く…だが、いつまでたっても『感染しない』ジュリアンは、やがて訪れる『人間の本性』を見させられる事になる… …この『伝染病?』は、あっと言う間に全世界に広まるが、ジュリアン・ムーアは感染しない。何故彼女だけが感染しないのか?に、ついては『見える人が居てこそ、この物語が成立』するからだけだと思います。そして、伊勢谷だけが感染の元だったとして、日本は『恐ろしい物を創り出す人種』っみたいな感じにも取れる…誰も見えない、自分も見えない…そんな事が本当に起こったら『こんな程度で済む』っとは思えない…のは、私だけだろうか?… |
私℃ ☆☆半 薦め℃ ☆☆半 |
日本映画 | 252 生存者あり |
生存者が一番の救命隊員だった映画 監督・脚本:水田伸生 原作・脚本:小森陽一 …東京に震度5強の地震があり、その数日後には太平洋の海水温度が急激な上昇をしていた…これにより『史上最大規模の巨大台風が発生』し東京に上陸するかもしれないと予想した気象庁予報部の香椎由宇は『あくまでも予想』っとした上で注意を促すが、上司の西村雅彦は本当に発生した場合を考え『引き続き監視を…』っと命令するしかなかった…あいまいな情報で国民を混乱させる訳にはいかないからだ…その頃、元ハイパーレスキュー隊員の伊藤英明は(不向きな)自動車販売の仕事をしていたが、7歳の誕生日を迎えた娘の大森絢音にプレゼントを買い、家族で待ち合わせしていた場所へ向かおうとしていた…伊藤の目の前で急激に様相を変える空…次の瞬間、頭上からは巨大な雹が降り注ぎ街のあちこちを破壊すると共に、目の前の男性を急襲する…逃げ惑う民衆は、安全な場所を求めて『地下』へと殺到する…その地下に居たのが娘と妻の桜井幸子だった…次々になだれ込んで来る人々…そして、喋る事が出来ない絢音は次第にパニックを起こした人々の中に飲み込まれて行く…更に、逃げ場を求める人々に巨大津波が押し寄せ、必然的に『地下』は地獄と化す…元々、レスキューとしての才能が有る伊藤は、娘を含め生き延びた人々と地上へ戻ろうと努力し、見ることは出来ないが地下で確実に生き延びている弟を助けたいハイパーレスキューの隊長内野聖陽が再び無事に会うことが出来るのであろうか?… …今回はネタバレです。台風の目に入った時『18分間だけ』ヘリコプターで救出作業が出来ると香椎が述べ、地下に向かって爆破して『縦穴』を開けます。でも、最初の地震と台風によって地盤が弱くなっていた『縦穴』は崩れ、伊藤と内野と山本太郎は埋められます…救出された内野が生還するも『残りの者』は絶望的で、皆は絶望の淵に立たされ悲しみます。だが、次の瞬間あなたは信じられない光景を見ることになるのです。『生存者あり』っの声の後、スローモーションで伊藤が山本を『担いで』上ってくる…今まで『共に』作品を観てきた我々も『よく頑張った』っと言いたくなるくらいの彼…何処にそんな体力が…しかも、オンブじゃなくて『肩に横向きで』プロレス技みたいにですよ…更には、驚くべき事に『そもそも救出されるべき人間(生死の境を生き延びた)が、彼らを助けるために出動したレスキューの隊員』を『ヨッコラセ』って上がって来たのに『誰も手助けをしようとしない』…しかも、道開けてるし…どう思いますか?…是非あなたの目で確かめてください…変な笑いがこみ上げてくるかも… |
私℃ ☆☆ 薦め℃ ☆☆半 |
韓映画 | D-WARS |
何なんだよコリア…映画 監督・脚本・製作総指揮:シム・ヒョンレ …LA郊外のリゾート地区で広範囲にわたり地面が陥没し、現場を取材に来たテレビリポーターのジェイソン・ベアは、FBIに追い返されるてしまうが、そこに化石のような鱗状の物体が埋もれているのを目撃する…ジェイソンは、取材ビデオを見ているうちに、少年時代の『ある出来事』を思い出す…15年前に父親と訪れた古美術店で、同じようなモノを見て『見たことに気づいた店主』から、500年に一度誕生する運命の女性をめぐり、人類は破滅の危機に立たされるという話だ…ジェイソンは『今、その時が来ている』っと悟り、運命の女性アマンダ・ブルックスを探し出すが彼女を狙い街中を破壊しながら襲ってくる敵は巨大な蛇(?)…そして、配下の者たちが復活し恐怖の軍団となって襲い掛かる… …とめども無く悲しい気分になる映画。映像技術が発達すればするほど『こういったクソ映画』が蔓延していくのもしょうがないと『妥協』している一人では有るが、技術をひけらかしたいのか何だか知らないが、全くつまらない作品を『作ってしまえる金』が有るなら別の使い道を考えてもらいたいものだ。そもそも、観終わった時に『損した』っと思ってしまう人間が居るような作品(私がね)は『ただ驚かせるホラー映画』や『ただグロテスクなホラー映画』や『全く意味不明なホラー映画』と変わり無いし『大金を無駄遣いしている』っとしか言いようが無い。じゃあ、どんな作品が優良で、どんな作品が不良?かと問われると、全く分からない。直感的なものだ。ところで、私なりにこの作品の『良いトコ』を述べてみよう…最後の最後に『蛇』が『龍』になるシーンで『龍』がとっても良かった。ドラゴンじゃなくて龍だった。カッチョエ〜。あの背中に乗ってみて〜。ぼ〜や〜良い子だ金出しな〜…だったね…そんな感じでよろしく。 |
私℃ ☆ 薦め℃ 半 |
米映画 | ウォーリー |
そんな馬鹿な…っと突っ込みを入れたいが、『↑あれよりも全然良い』映画 監督:アンドリュー・スタントン 製作:ジム・モリス&ジョン・ラセター&トーマス・ニューマン …29世紀…人類はゴミだらけの地球を捨てて宇宙空間に逃げる…勝手なもんだ…荒れ果てた地球に残された『ゴミ処理ロボット』のウォーリーは、700年もの間ひたすら『ゴミ』を片付け続けていた…だが、彼はただのロボットじゃなかった…学習機能なのか?いつか『誰か』に出会う事を夢見ながら、700年の間自分の『感情』によって『ゴミで無い物』を判別し『コレクション』っとして収集していたのだ…そんなある日、見た事も無い巨大な物体が宇宙から舞い降り、何かを置いて飛び去って行く…置いていかれたのはイヴ…ウォーリーとは違い、浮遊する事が出来るロボットで『何か』を探すように地上のあらゆる所をスキャニングし始める…『彼女』を見た瞬間ウォーリーは一目惚れするが、彼の家に招待しコレクションの数々を見せているうちに『あるモノ』を見た途端イヴが変貌して『停止』してしまう…再び宇宙から飛来する巨大物体…イヴは回収され飛び立つが『連れ去られる』っと勘違いし、その機体に必至でしがみ付くウォーリーの姿が有った…果たしてウォーリーは何処に辿り着くのか… …数々の『CGアニメーション』を作り出し、新しい挑戦に余念の無いディズニー/ピクサーが今回は、人類(地球)の未来を希望と絶望と両面を見せながら我々に問いかける。だいたい、ゴミ収集(?)ロボットがこんなに人間ぽく700年間も動いている訳無いし、人類が700年間も宇宙空間で生きていけるほど『宇宙は甘くない』はずなのに…そんなことは分かっているのに…気がつくと「ウォーリー頑張れ〜」って心の中で応援してしまうくらいピクサーに乗せられてしまう今日この頃だったり…面白きゃ〜いいんですよ、面白きゃ…なんか投げやり? |
私℃ ☆☆☆ 薦め℃ ☆☆☆ |
日本映画 | K−20 |
いやいや、なかなかイケますよ…映画 監督:佐藤嗣麻子 原作:北村想 …1949年、日本の都市『帝都』…19世紀から続く『華族制度』によって極端な生活の格差を生み出している帝都には、その裕福な階層のみを狙う盗人『怪人二十面相』がいた…魔法のように摩訶不思議な手口で次々に盗む彼(?)は世間でも噂になり誰もが知る人物であったが『実際の人物像』が不明確な事から『新たな計画のため』に二十面相は『おとり』を作り出す事を思いつく…そして、ターゲットとなったサーカスの花形スタントマンの金城武は、この『貧乏』による苦しい生活で『身内』が病気であっても治療する事が出来ない現状が後押しし、臨時収入が入る仕事を雑誌記者に言われるがまま引き受ける…それはスクープ写真を撮るため『あるビルの高層部』へ登り『写真を撮る』だけだった…だが… …子供の頃、怪人二十面相と明智小五郎&少年探偵団のバトルに心踊らせた人も居るだろう。私もその一人…の筈だが、ストーリー等は全くといって良いほど思い出せない。ただ、二十面相と言う『悪い者』と、明智と少年探偵団の『良い者』…それから、『ぼ、ぼ、ぼっくらは少年…』っと続く挿入歌は、今も、この貧弱な脳の中で確固たる地位に居座っている…それなのに、あまり映像化されていないのは、世の中としては『注目度』が薄い題材なのだろうか?…しかし、今回『あらゆる意味』で最高の『怪人二十面相』が誕生し、その可能性は計り知れない『第1作目』だ…に、なって欲しい…金城武は、私が観ている限り『何となく半端』な演技を続けているのに『良い役どころ』を演じられるのが羨ましい…っと、思っているか、いないかはともかく明智役の中村トオルも『似たような』感じで、二人の共演で今作の『醍醐味が半減している』っと言わずに居られない…ところが、作品自体が良く出来ていたのか、そうでないか分からないが『そんなでも無い』感じで『続きが観て〜』って思う映画である…さあ、アナタはどう観る? |
私℃ ☆☆☆ 薦め℃ ☆☆☆ |
2008年後期 28作品…っと言う事で今年は計86作品でした…これらの作品に関わった方々に感謝の気持ちと拍手を送ります。
それでは今年も懲りずに全86作品のベスト10を発表したいと思います。
第10位は『ポストマン』です。
日本人が感動できる日本の映画。郵便物をめぐり日本人の『心』をテーマにした作品。感動したり…
第 9位は『ガチ☆ボーイ』です。
寝てしまえば、前日の事を全て忘れてしまう青年を中心に繰り広げられる、笑いと感動の日本映画パート2
第 8位は『チームバチスタの栄光』です。
術後に死亡していく患者をきっかけに医療機関の『真実』を紐解いていく…次回作は『ジェネラルルージュの凱旋』日本映画パート3
第 7位は『アフタースクール』です。
映画を観ている多くの人々は、数々の作品で頻繁に騙されます。今作も気がつけば騙されています…日本映画パート4
第 6位は『スパイダーウィックの謎』です。
ファンタジーの基本である『非日常的で奇怪な生き物』が物語の細部にまで行き渡り、そのボスである真の敵を倒すべく少年少女たちが立ち向かい、苦戦するも勝利を勝ち取る…誰もが入り込める『領域』のお話に魅了されました。
第 5位は『容疑者Xの献身』です。
事件そのものよりも『そこに至るまで』の工程や、その後の『視聴者を撹乱』させるストーリーが絶品。更には出演者たちの『巧妙な演技』が燦然と輝く作品の一つにして『21世紀を代表する作品』で有ることは『第2作が制作される』事で揺ぎ無い物に成りつつある日本映画パート5
第 4位は『僕は駐在さんと笑い話』です。
過去の少年が、過去の物語を綴った作品の映画版で有り、誰もが共感できる訳でも無いのに何故か笑ったり…笑ったり…笑うだけだが、どこか懐かしく切ない『今では有り得ない』世界に『憧れ』さえ覚えるのは何故だろうか?…日本映画パート6
第 3位は『ブラックサイト』です。
目の前に友達が映っていて、死を予告された危険な状態で、尚且つ全世界に放映されているとする。アナタは助けに行こうとするだろうが、場所が特定できずに何も出来ないまま友達は死に至る…そんな、残酷な光景が起こりうる可能性は『0』で無い。更に現代の事件は『それ』を予告できないほど『生ぬるくない』…アナタは人を殺すためにそのページを見たいですか?
第2位は『バンテージポイント』です。
何も言いません。観る以外に『この良さ』は分かりません。
第1位は『レッド・クリフ』だぞ〜
誰もが予想した壮大なスケールと、登場人物たちのカッコ良さに加え、今まで『三国志』に興味が無かった人々に新たな『趣味』を持たせるような『簡単明瞭』な歴史超大作。主演の俳優は勿論、日本を代表する中村獅堂が坦々と演じる物語は観ている者を魅了して止まない…物凄く戦争なのに『それがどうした』的な超人集団…本当にそんな人間が存在したのだろうか…そんな伝説の武将たち…そして、『あの』金城武が孔明役なのは『彼に対して批判的な私』にも適役ではないだろうか?っと、思わせるくらい『頭脳明晰沈着冷静』な役どころをクリアしている。早く2作目を観たい今日この頃に、この作品を思い返してみる…やっぱり今年1位かも?…
っと、言う事で08年も評価してみましたが、カナリ悩みました…結果日本映画が10作品中6作品…
埼玉県の山奥にこんな食堂ありました 道草大衆食堂何茶亭